血液検査ではクラミジア抗体の有無を調べますので、過去に感染したことがあれば、当然クラミジア抗体は陽性となります。
確か、2種類の抗体を調べるのですが、どちらかの数値が高いと、クラミジア現役と見なされ、治療が必要となります。


ちなみに、不妊科ではこの血液検査で陽性が出れば、卵管障害または腹腔内癒着といった見方をされるので、即体外治療を勧められるかと思います。


クラミジアは感染後（もしくは再感染から）間もない時期でなければ、細胞診ではひっかかりません。
クラミジア自体がそう強いものではない為、風邪や怪我などの際に投与される抗生物質で表面上は治癒してしまう場合があります。（この場合完全にではありません）
また粘膜細胞はそのサイクルが早い為、侵された細胞が採取できない場合もあるのです。
早期完全治癒（？）させる為には特定の抗生剤2週間の服用またはそれに強い抗生剤の集中投与が必要であるのに、感染に気付かずに風邪などで中途半端な抗生剤の服用をすることで、表面のみしか治癒しきれず体内細胞の奥に潜んでしまうと言われています。
これによりただでさえ自覚症状に乏しい疾患であるのに、更にわからなくなってしまいます。


長期間気付かずに放置することにより、身体の防御反応として抗体が作られ（この抗体が血液検査でわかる）、その抗体によって表面上は侵食がストップしますが、細胞の奥で（多くは腹腔内あたりの細胞中とか？）休眠することで生き延びるため、完全治癒が難しいとか・・・。
血液検査では、この抗体の数値で、現時点でどの程度活発になっているかをみるのです。


クラミジアに感染すると、まずは表面の粘膜細胞が侵され、次第に奥へ奥へと進むそうです。
性交渉で精子が進入する経路と同じ経路をたどる為、デリケートな卵管の繊毛や卵子をピックアップする卵管采などの細胞が静かに破壊されていきます。
破壊後の卵管や卵管采の繊毛は復活しませんので、卵子を運ぶ機能が失われ、これが卵管妊娠の原因のひとつとされています。
繊毛のみならず侵された場合、卵管内癒着、卵管采癒着となり、さらに進むと腹腔内癒着を引き起こします。
（稀ですが、さらに症状が進むと、内臓系の細胞も侵されていくそうですが、その前に防御反応として抗体ができるので、大抵そこまで進まずにストップし、免疫が弱った時に再び活発になる・・・らしいです）


ちなみに、クラミジアキャリアであっても、妊娠の可能性は０とは限りません。
癒着まで進まずに自己抗体で治まれば、運搬機能を失ってはいても、通っているわけですから、子宮外妊娠の可能性が高くはなりますが、妊娠の可能性は残ります。
しかし外妊は一歩間違えばとても危険ですので、人工や排卵誘発は博打的要素が高いことをお忘れなきよう。
また癒着まで進んでいれば、妊娠はできなくなります。
卵子・精子の出入り口が閉ざされますので。


クラミジアにいつ感染したか？
これは・・・、性交渉の数だけ可能性はあるかと・・・。
いわば、10代で感染、30代で発覚、なんてのもありでしょう。
粘膜感染ですから、キスでも喉の細胞に繁殖するそうですので。
（喉感染者がオーラルセックスをすれば、性器感染、その逆もあり。）


例えば私の場合、初回は10代の頃知らずに交際した妻帯者からもらいました。
妊娠中の奥様からクラミジア感染の可能性と交際相手が妻帯者であることを告げられ、別れました。
私にとっては初交際の相手でしたが、彼には複数の女性がいたようです。
小さな産婦人科で抗生物質を貰い服用し、細胞診で陰性であることを確認、完治したと思い込んでました。
しかしその時点で血液検査をしているわけではありませんので、確証はありません。
（現在の医療システムで抗生剤投与後の確認はカリキュラムに入っていないそうです。）

2人目の交際相手と15年の交際後（出産を意識して）30代で結婚し、すぐ検査したところ・・・細胞診では陰性でしたが、血液検査でクラミジア抗体陽性、卵管閉塞でした。
しかも抗体活動中の数値であると。
それまで過去のクラミジア感染のことは、治ったと思っていたため、知識もありませんでした。
そういえば20代ではなぜか膀胱炎に悩まされ、大抵疲れた時にだけ発症、抗生剤数日服用で症状が改善するので、深く考えてませんでしたが、おそらく、これもクラミジアの尿路感染の可能性が強いです。
あがきながら3年不妊治療を続け、体外で妊娠、現在臨月です。


「早期発見・早期治療・早期打開策」これに限ります。
どこで貰うか、どこで撒き散らすか。
少なくとも私が原因だったとして、今の夫にしかうつしてはいないはずです。
しかし夫は結婚前に浮気した相手が数人います。
私が病院での抗生剤で完治したのならば、夫の浮気相手による再感染ということになりますので、私自身の感染歴については話してません。
夫は自分の浮気によるものとして、治療やステップアップについてはとても協力的でした。

私のように保有していることを知らず、治療をせずにいる方は実は大勢いらっしゃると思います。
10年ほど前の話ですが、当時の10代のクラミジア感染率は70パーセント程に上るのではないか、という話題がありました。
それほど身近な問題であると。
私とて、あの時クラミジア感染の可能性を告げられなければ、治療したかどうかわかりませんし。

私自身苦しんだので、コメントを残させていただました。

2009.5.26 10:24 105

私はトピ主さんとは違って卵管周囲炎が起きてクラミジアが発覚したのですが、思い返せば疲れが溜まった時などに発熱したり、妙に膀胱炎になりやすかったりしていました。
つきあってすぐ感染したのだと思うので10年ほど飼ってたんでしょうけれど、明らかな異常はなく、突然夜間に腹痛と高熱で入院しました。
ちなみに夫由来なのは明らかで（夫以外経験がないため）、夫は15年以上前に心当たりが1回だけあると言ってました（汗）。
クラミジアは結構弱い病原体らしく、自然に死滅することもあるようで夫は検査は陰性でしたよ。
でも細胞診では陰性でも、血液検査でひっかかったということは過去に感染経験があるってことですよね。
私の場合は、薬でクラミジアは完治しましたが、卵管造影の結果、片方が水腫（炎症が起きた方）、片方は通っているけどクラミジアが原因だと癒着してる可能性があるから…と腹腔鏡検査を勧められました。
他の検査は全く異常がありませんでした。
腹腔鏡検査をしたら、「両卵管采癒着（ピックアップ障害）があるね。卵管は通っている方も卵管形成術をしてみたけど完全に通らず、狭窄しているから卵子は通れないだろう。クラミジアは卵管の中の繊毛を破壊するからちゃんと機能するかわからない。体外受精を勧めます」と言われてすぐ体外に進みました。
タイミング、人工授精は意味がないので全くしてません。
私はクラミジア発覚・治療→すぐ不妊検査→腹腔鏡→体外と進んでクラミジア発覚から丸1年で授かっています。

私の場合は、腹腔鏡と体外に進んで、「やっぱり原因は卵管だったかぁ」とはっきりわかりましたよ。
体外をすると卵巣の状態、受精率、発生率などよくわかるので原因もわかることは多くなると思います。

クラミジアにかかっていても問題なく妊娠できる人も沢山いますが、私みたいに疲れると発熱するとか、なんとなく体の調子が良くないなどがあった場合は、過去に炎症が起きてる可能性はあるかな？と思います。
私は薬で治療したら体調がかなり良くなりました。
参考になれば…。

2009.5.26 11:27 71

詳しく教えていただき、ありがとうございました。
ご回答のあった方２人中２人が体外に挑戦されているという現実を知り、私も近いうちに（その手前の方法でダメなら）決意しなければならないかな、といったところです。
来週さっそく排卵期に病院へいってみようと思います。
ありがとうございました。

2009.5.27 15:39 65

お恥ずかしい話しで私の話しが参考になるかは分かりませんが…
若い頃クラミシ゛ア感染を何度も経験しています。
私の地元で有名な不妊治療専門の病院があるのですが当時は婦人科も診療されていたのでそちらに通っていました。
後々分かったことですが不妊治療がメインな為にそちらの先生はやたら血液検査での陽性にこだわってらっしゃいました。
一向に抗体がなくならないので違う病院を受診した際には血液検査は抗体が残るから気にしなくてよいと
その後また懲りずに感染しましたが自然妊娠は経験しております
ただ友人の場合は同じクラミシ゛ア感染を繰り返し二度子宮外妊娠をしています
そして私は自然妊娠はしたものの切迫早産で三ヶ月入院し出産となりました
関係ないかもしれませんがこれまた私の周りはクラミシ゛ア感染した友人たちは同じく切迫早産で入院しております
なんか関係あるのかな?と恥ずかしい話しなので口には出しませんが…
血液抗体は気にしなくてよいかと思いますが無事に妊娠された時に切迫早産も少し頭に入れておかれるとよいかと思います

2009.5.28 22:44 56