体もメンタルも健康になる正しい姿勢とは?その2(骨盤・肩甲骨編)
コラム くらし
その1では正しい姿勢を作るために「足裏アーチ」の大切さをご紹介しました。
引き続き、2つ目、3つ目のポイントをご紹介します。
②骨盤をしっかり立てた姿勢をとっていますか?
健康をキープするための正しい姿勢をとるために、大切な体の部分の一つが骨盤です。
骨盤というと一つのかたまりだと思われるかもしれませんが、実は腸骨、恥骨、坐骨、尾骨、仙骨という骨が集合体になっているもので、これらの骨でしっかりと内臓を支えています。
女性は男性に比べて臓器が多いので、妊娠や出産、生理の周期、また便秘で腸がパンパンになるなどにより、骨盤が歪みやすくなっています。
この骨盤をしっかり立てること、前傾にも後傾にもならないピラティスでいうニュートラルポジションに入ることで、上半身の姿勢が整い、骨盤の中にある臓器の働きもよくなります。
そして冷えやむくみの予防にもつながります。
③肩甲骨は下がって寄った状態が正しい位置
もう一つ姿勢で大事なところが肩甲骨です。
あなたは背中にある肩甲骨という骨がしっかりと動きますか?
肩こりのある人は「肩井(けんせい)」という後ろ首の根元と肩先との真ん中にあるツボのあたりや、二の腕にある上腕三頭筋という筋肉の張りが強く、肩甲骨の位置が少し高いところにあったり、左右がバラバラになっている場合があります。
そして左右の肩甲骨の間がグーッと引っ張りあった状態になっています。
肩がこっていると感じる時、このパーンと張っているところに強い圧でパンパンとたたいてしまうと、筋肉がどんどん切れていきます。筋断裂が起きるのですが、この筋肉は回復します。その時に、超回復と言って筋繊維が前よりも強く固くなって回復します。つまりここで筋トレをしているような状態です。こっているところを強くたたいてもらったり、揉んでもらった後に揉み返しが来る時がありますが、これは筋肉痛と同じような症状です。
適度な運動をしたり、姿勢をなおすインナーを日常的に使って姿勢を整えてあげて、しっかり肩甲骨の位置が下がって寄るとこの張りがとれ、前から見てもしっかり胸が開くようになります。
深く息を吸うときは胸を張って吸いますね。かがんだ状態では深く吸うことはできません。
しかし皆さんの日常生活は背中が丸くなる姿勢でいることが多いと思います。
パソコンに向かって仕事をする時、ご飯を食べる時、本を読む時…。全て肩が中に入ったかがんだ姿勢になっていると思います。すると、どんどん胸を閉じて背中が丸くなって、呼吸が浅くなります。
そうすると軽い酸欠になり、それが続くと目が疲れたり頭が痛くなったり、ホルモンバランスが悪くなったり、また体の冷えも起こります。
また、例えば胸を張っている鬱の方はいらっしゃらないですね。やはり肩が中に入り、呼吸が浅くなり、そしてリンパの流れが悪くなり、自立神経にも影響し、胃腸障害や睡眠障害が出て鬱になっていってしまう。姿勢と健康は大きな関係があるのです。
これまでお伝えしてきたように、姿勢によって体の中の血液循環、内臓の働き、体温、メンタル的なことも大きく変わってきます。
そんなことを日ごろ意識して、自分の体を整えてくれる正しいインナーを選んだり、運動を継続していただけたら、姿勢の改善もできてくると思います。
≫ 体もメンタルも健康になる正しい姿勢とは?その1(足の裏編)
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