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デリケートゾーンのかゆみ、放置は危険?

まとめ 女性の健康

デリケートゾーンのかゆみ、放置は危険?

何日か続けてデリケートゾーンにかゆみを感じたら、早めに婦人科を受診しましょう。ほうっておけない理由をご紹介します。

2018.7.2

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デリケートゾーンのトラブルは、人には相談しづらいものです。


最近かゆみを感じるという場合にも、ついつい「あと何日かすれば自然に治るかもしれないし」「ちょっと調子が悪いだけ」と、ごまかしながら日々を過ごしてしまうかもしれません。一時的にかゆみが収まったら、治ったと勘違いしてそのままにしているケースも多いようです。


 


でも、デリケートゾーンのかゆみはもしかして、もっと大きなトラブルや病気のサインかもしれません。


どんな時にかゆみが出やすいかを知って、早めに対策をできるようにしておきましょう。


そのかゆみは病気が原因かも?


ふだんはデリケートゾーンにかゆみを感じたら、どうしていますか? 


・気づかないふりでやり過ごす


・市販のかゆみどめを使う


・下着を刺激の少ないものに替える


などは生活の中ですぐにできる対策ですが、なるべく早めに婦人科クリニックを受診することも必要です。


かゆみを引き起こす原因としては、こんなものがあるようです。


 


“デリケートゾーンにかゆみが生じる原因として考えられる要素は、大きく分けると4つあります。


 


まずは、乾燥です。デリケートゾーンの皮膚が乾燥すると、外からの刺激に弱くなります。そうなるとちょっとしたことで炎症を起こし、かゆみを生じる可能性が高くなります。 また、最近の女性はきれい好きのため、入浴時、石けんでの洗いすぎが元で乾燥しがちになるケースもあります。


 


2つめは腟カンジダです。腟や口の中に常在しているカビの一種のカンジダ菌が、疲れやストレスなどによる抵抗力の低下がもとで増えてしまい、かゆみが出るものです。かゆみ以外の症状がみられる場合もあります。白っぽいおりものや、外陰部に生じる、ヒリヒリとした刺激性の痛みなどの不快感をともなう場合があります。


 


3つめが「細菌性腟炎」です。さまざまな菌が腟内に付着して、それが原因で炎症がおこり、かゆみをはじめ、かぶれなどの症状があらわれます。


 


4つめが、クラミジアや梅毒などの「性感染症」に感染したことが原因でかゆみが発生するものです。


 


上記4つ以外に、汗によるムレ、生理用のナプキンやおりものシートによる接触性皮膚炎、自分でアンダーヘアを剃毛したことなどが原因でかゆみが生じることもあります。”


 


病気が原因のかゆみが出ている場合には、治療を受けないと治らず、重症化してしまうかもしれないということですね。


 


“上記で述べたようにかゆみの原因はさまざまです。その原因によって治療や対策法も異なるので、かゆみや不快感を感じたら、すみやかに産婦人科や婦人科の病院を受診してください。適切な治療がより早く治す近道といえます。


 


なかには「かゆみだけだし」「時間がかかりそうだから」と、病院へ行こうか迷う人もいます。でも、かゆみの原因をつきとめる検査自体は短時間で終わりますし、結果も近日中にわかるので、面倒なことはありません。”



"病院を受診せずに、市販薬やドラッグストアで販売されている軟膏を塗ってかゆみを緩和させようとしている人もいます。こういった市販薬や市販の軟膏は、病院を受診するまでの「応急処置」と考えましょう。あくまでも受診をし、医師の治療を受けるのが基本です。"


デリケートゾーンのかゆみはかぶれや乾燥だけではない! 重大な病気の可能性もあり



かゆみを感じる病気の特徴まとめ


さて、デリケートゾーンにかゆみを感じる病気をテーマとしたコラムをまとめてご紹介します。


素人判断は危険ですが、婦人科を受診する時の参考にしてみてくださいね。


★性器ヘルペス


“性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」の感染者から性交渉などを介して感染する性感染症です。


 


感染部位は性器や肛門などで、水ぶくれやブツブツしたような潰瘍ができて、ピリピリした刺激やかゆみなどの症状があります。診断方法は問診と視診が中心です。”



女性の性器ヘルペスの原因と治療法、再発予防策とは?



★カンジタ


“カンジダとは真菌類というカビの一種で、水虫の仲間と考えるといいでしょう。皮膚や口の中、腟など体の表面のどこにでもいます。普段は数が少ないので症状はでませんが、風邪をひいたり、疲労があるなどちょっとした体調の変化で増殖し症状がでます。また、抗生剤を内服し、腟内に最も多い常在菌である乳酸桿菌が減少した場合にも腟内で増殖します。


 


主な症状としては、外陰部のかゆみ、酒かすのように白くボロボロとした特有のおりものがあります。気になる症状があれば早めに受診しましょう。”



腟錠を入れてのセックス



★クラミジア、淋病


“【クラミジア】も【淋病】も罹患すると似たような症状が出ます。


 


女性の場合は、いやな匂いのおりものが増える、生理でもないのに時々出血する、下腹部が痛い、のどが痛いなどですが、感染当初は無症状の場合も少なくありません。しかし放っておくと、発熱、腹痛、腹膜炎などの症状が出て将来の不妊の原因にもなる可能性があります。要するに卵管閉塞が起こり、手術をしたり体外受精をしなければならなくなったりもします。また、妊娠中の感染は流産や早産の原因にもなります。母子感染してしまう可能性もあるため、安定期になってから、妊娠中でも飲める薬で治療します。


 


 男性の場合は、排尿痛があったり、亀頭の先から異常な分泌物が出たりしますが、こちらも無症状のこともあります。”



性病の二大勢力、【クラミジア】と【淋病】について知っておきましょう。



★梅毒 ※かゆみを感じる場合もあり


“●梅毒


主に性交渉で感染します。妊娠中の梅毒感染により、流産・早産、胎児の脳への障害を起こす可能性があり、できるだけ妊娠前に治療を終えることが大切です。治療には長期にわたる抗生物質の使用、また自治体への届け出も必要になります。”



出産を安心して迎えるため知っておきたい 婦人科系の病気と対策(子宮筋腫 卵巣嚢腫 子宮内膜症 感染症 性感染症)



★尖圭コンジローマ ※かゆみを感じる場合もあり


“尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することによって発症する病気です。


性行為などによってできた皮膚や粘膜の小さな傷からHPVが侵入・感染し、先の尖ったイボ状のデキモノ(腫瘍)ができる(発症する)ため “性器イボ”とも言われています。


(中略)


痛みなどの自覚症状がほとんどないため、入浴やトイレの時など、性器に偶然触れた時にできもの(異変)に気づくことが多いです。たまにかゆみがあって性器に触れてできものに気づくこともあります。”




恐がらないで早めに受診! 尖圭コンジローマについて



このほかにも、女性器の病気の兆候としておりものが増え、それによって違和感が生じることもありますので、かゆみを軽く考えずに、婦人科を受診してみてくださいね。


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