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不妊は腎臓の疾患と考えるのでしょうか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊は腎臓の疾患と考えるのでしょうか?

2013.2.20

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プリンさん(30歳)

子宮筋腫が原因の不妊で不妊専門の漢方医に相談したところ、
「不妊は腎臓が悪いからであり、子宮筋腫も結果的に腎臓が悪いからだ」言われました。
そして腎臓をよくすれば不妊にもいいと。詳しく教えて頂けますか?


お話を伺った先生のご紹介

萬代 誓 先生 (よろず漢方薬局)


金沢大学薬学部卒業。薬剤師。A級国際中医専門員。
平成20年に漢方専門薬局「よろず漢方薬局」開店。お店は女性客が9割。
一人一人ゆっくりと話を聞き、納得のうえで漢方薬を服用してもらうことを心がけて
います。



≫ よろず漢方薬局

プリンさん、こんにちは。
よろず漢方薬局の萬代と申します。

早速ですが、漢方医の先生は「腎臓」ではなく、「腎」と仰っていなかったでしょうか。
一般的に私たちが知っている「腎臓」の機能とは違い、漢方の世界で云う「腎」は生殖力や生命力と関係した“臓腑”と定義されています。
よって、その「腎」の低下は妊娠力を下げることにつながり、不妊に関係すると考えられています。

しかし、不妊=腎が弱い、とは必ずしも言えません。不妊には「瘀血」と呼ばれる血行不良状態や、「気虚」と呼ばれるパワー不足など、漢方的に原因となる様々な体質が絡んでいることがほとんどです。

なお、子宮筋腫に関しては一般的に「瘀血」との関係が深いとされる疾患です。

漢方では様々な問診等によって、その方の体質を見極めることが大切です。不妊や子宮筋腫だから、この体質と決めつけるのではなく、詳しい専門家に一度ゆっくりと相談をしてみてくださいね。


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