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その辛さは誰にもわからない

2001.12.27 14:13    0 1

質問者: トンマなママさん(39歳)

掲示板だけでなく、コミュニケーションを行う上での最低限のマナー、それは、
「私、わかってる人。あなた、わかってない人」
という感情を持ち込まないことじゃのかな。そのルールがなくなると、「あんたになにがわかるのよ!」の水掛け論になって、永久に終わらなくなる気がする。100人いれば、100人の立場があるんだし。

確かに、”いい方”って、あると思う。
何気ない一言に、傷つく人もいれば、なんともない人もいる。
でもそれは、それぞれの立場や経験、環境が左右するものだから、あって当然のことでしょう。たとえ「私も同じ経験をしました!」という人がいたって、100%同じじゃない。抱えている悔しさやせつなさをわかってもらおうと思うこと自体に無理がある。

そういう私も、しょっちゅう思ってますよ。「私はこんなに傷ついたんだよ!あんたの心無い言葉で!」と。でも、そのたびに、思い返すよね。「じゃあ、オマエにできるんかい?100%誰も傷つかない言い方って」
答えは、もちろんノー。誰もおらへんわ、そんな神様みたいな人。
おったら人間ちゃうやろ。

友達関係だけじゃない、会社の上司、姑や親戚、もっと身近では、ダンナ。(これが一番つらいかも。毎日顔合わすんだし)言い方責めてたらキリがないので、仕方なく、「〜節」ということにしている。例えば近所に何でもズケズケ言う”山本さん”という人がいたとするでしょう?(全国の山本さん、失礼!実は私は山本なので、この性を使わせてもらってます!)ある日ばったり出くわして、そのズケズケ話が始まったら、「あ〜、山本節かぁ〜」と思うことにしてる。それでも腹立つことありますけどね、実際。

ただね、そのなんとか節の中にも、ときどきすごく真実味のある話がでてきたりするから、それは捨てるともったいないのでしっかりいただいておく。どうでもいい話は「これは言わないほうがいい」と、自分のタブー集に追加登録しておく。

え?あんたは人を恨んだことはないのかって?ありますよ。実は私、子宮ガンなんですけどね。一応手術おわって、退院はしてきたけど、手術これで5回になったので、体ボロボロ。(全部ガンの手術ではありませんが)
世の中にはもっと悪いことしとるヤツがおるじゃろう!
あののほほんとしとるネーチャンどうにかならんか?
きれいに化粧して天真爛漫な顔して歩いている女性群を見ると、機関銃で撃ち殺したくもなる。
もし、ガン細胞を植え付けられるなら、ぜひ植え付けたいヤツもいる。
でも、こんな状態だから、自分で自分を惨めな状態にすることだけはやめようと思う。

道端に咲いているコスモスの花。朝露と日の光を浴びて、とても綺麗だった。でも、通りすぎて振り返ってみると、それほどでもなかった。それでも、コスモスは、コスモスでしょう。見る角度によって、違うだけ。

だから私も誤解されても気にしないようにしている。悲しいけどね。自分のことは、30%わかってもらえればいい、他人のことは、60%知ればいい、それを、人付き合いのバロメーターにしている。

最近、再発の兆候がでてきて、来年から検査漬けです。子供たちに知られてはいけないので、昼間は泣かずにいられるけど(冬休みで家にいるから)、夜になったら布団かぶって泣いてます。泣いたってしょうがないと思うけど、、どうにも止まらへん。ダンナがいるから心強いけど、結局病気と向き合うのは自分一人。

わかってもらおうと思うから、不快になる。だから「他人にはわからなくて当然」そう思って自衛しています。そうすれば、20%わかってもらったときに、その20%を喜べる。「80%も足りないじゃない!」と責めなくてもいいように。まあ実際はそううまくもいかなくて、ウダウダ愚痴こぼしてますが。

でも、そういう規範をもっていると、便利なもんです。落ち込んだときに這い上がるきっかけになる。まわりの意見も建設的に受け止められる。そんな気がします。

おっと、長すぎたね。HP,よかったら読んで下さい。

 Smile Again -受けてますか?子宮ガン検診-

 URL:http://smileagain.hoops.ne.jp/

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回答一覧

トンマなママさん、こんにちは。
トンマなママさんって、すっご〜い!とてもいい事を教えてもらいました。

一年前まで、私が一番頭に来ていたことは「私が言ったことを義母がまったく理解してくれないこと」と「義母が私に無神経なことを言うこと」でした。でも、例えば同じことをまったく関係ないオバさんに言われたとしても、一瞬は頭に来るけれども怒りが尾を引かないですね。「このオバさんはそういう人なんだ」とすぐにあきらめられます。でも、義母に対してはなかなかあきらめることができないんですね。なぜでしょうか?

多分、義母だから「私を理解してくれて当然、私に優しい言葉をかけてくれるのが当然」と無意識に思い込んでいたんでしょうね。こちらが何も働きかけなくても、適当に気を遣ってくれて甘えさせてくれると思っていたんです。でも、はっきり言ってそれは甘かった!!

義母と私は、ただ「夫(義母にとっては息子)」という存在で繋がっているだけで、年齢も育った環境も今までの生活方法も違うし、体験したこともまったく違うんです。理解されなくて当然なんですね。また、義母が義母の経験上、良いと思って言った言葉でも、私的にはいやな言葉である可能性もあるんですよね。それを「お義母さんの理解力がないから」とか「私が嫌われているんだろうか」とか、「一方が悪い」という観点だけで決着をつけようとしてしまう。確かにそういう場合もあるかもしれないけど、ほとんどはそうではないようです。その人の経験や立場がそうさせるのであって、どちらが悪いと言うことではないんですね。それが、今だんだん分かってきたところなんです。

現在は義母とたまに何かあっても、「そんなもんだ」となるべくあきらめるように努めています(もちろん、あきらめられないことも山ほどありますが)。そして、今日、トンマなママさんの文章を読んで「あきらめる」という一見ネガティブな行為を少しでもポジティブに考える方法を教えてもらったような気がします。少し目が開けたような気がして、とてもうれしいです。ありがとうございました。

トンマなママさんもいろいろと辛い体験をかかえていらっしゃるんですね。あなたの周囲のことが、少しでもあなたにとっての「良い方向」に動きますように、心からお祈りいたします。
今日は本当にありがとう!

2001.12.28 22:49 13

晋作(38歳)

2042

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