夫婦の生き方〜主人の言葉〜
2002.8.24 13:46 0 2
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質問者: 赤ベコさん(31歳) |
赤ちゃん欲しい歴2年、毎月「がっかり」を繰り返し、治療をステップアップしなくてはと考えているところです。
不妊関係の本も随分読みあさってしまいました。「最新治療」「治療を頑張って良かった!」という内容のものが多いのですが、一番心に残ったのは「沢口さん家の不妊治療な日々」という漫画でした。
通っている病院の会報に「ちょっぴり明るく、ちょっぴり切ないお話です。」と紹介されていたので、軽い気持ちで読み始めたのですが、もう涙・涙・涙…。大泣きしながら読んでしまいました。
ストーリーは辛い治療を頑張っても残念ながら赤ちゃんは授からず、二人で前向きに生きていこうという風に結ばれています。主人にも「良かったら読んでみて!」と勧めました。
しばらくして「どうだった?」と聞くと、「この夫婦は幸せだと思うよ。」と言うので、一瞬面食らってしまいました。
「もしも、『子供が出来る』ことが人生の最大の目的だったら、この
夫婦は世の中で一番不幸になってしまう。けれど夫婦はそれだけじゃないよね。仲良く二人で生きていけることが、どれだけ貴重で幸せなことか、それを分かって生きられるのだから、やっぱり『幸せ』なことだよ。」と言うのです。
日頃の私はどうして子供が出来ないのか悩み、主人にヤツアタリまでしてしまい、一周期もムダにしたくない、早く治療を進めたい、本当に主人はこの気持ちを分かってくれているんだろうかと考えがちです。 私が思いつめて「子供が出来ないなら離婚したい。あなたは私が相手じゃなければ授かるのに…」と泣き出した時にも主人は
「あなただけが悪いなんてことは無いよ。それに僕たちは今、そんなに不幸なの?それとも僕と結婚したことは、あなた苦しめるだけだった?」と言い、自分は今のままで充分過ぎるほど幸せだと言ってくれました。
主人は子供が大好きです。
「子供はやっぱり社会の宝だと思う。馬鹿でスットンキョウなことをして、親を困らせたり散々だけど、それでもやっぱり『存在してくれて良かった』と思わせてくれるんだよ。今は色々な事件が多いし、こんな世の中に子供を生むのは大変だと思う人もいるかもしれないけれど、子供は未来を持って生まれてくる。その未来に、逆に大人達は励まされるんじゃないかと僕は思っているよ。」
と話してくれたことがありました。
それに主人は前の奥さんとの間に子供がいます。離別の苦しみ、子供への愛情を、今ほとんど口には出すことはしませんが、どれだけ子供に対しての想いがあるかは、私にも良く分かります。だからこそ主人の子供を授かり、思う存分抱かせてあげたい。もしいつか「お兄ちゃん」が遊びに来てくれる日が来るのなら、本人が嫌でなければ「弟か妹」を抱っこしてもらいたい。そんな風に思っているのですが…。
どんなに願っても、頑張ってもかなわないこともあるかも知れません。気弱になった時、ふと「両親を看取って、そして将来もしも二人っきりだとしたら、私達の人生の終わりはあんまり離れないといいんだけどなあ。」と話したら、主人は「僕は、あなたに少しでも長く幸せに生きていて欲しいけどなあ。」と静かに笑って言いました。
あまり若くない私達ですが、治療はできるだけ無理の無いよう進められたらと思いますし、いつかあきらめる日が来ても主人と生きられることに感謝したいと今思っています。
また、「子供は産んで見なければ分からない」と言われるかもしれませんが、自分達の子供でなくても、ささやかな形でも子供の成長を見守る方法があるといいなと思います。(主人は教員なので仕事ですけど…。)
自分の気持ちの揺れ動きに苦しむ日も多いのですが、ちょうど
22日の「思い起こせば」というsnoopyさんの投稿を読ませていただき、その中で「涼風さん」が書かれたお返事をの内容に涙が止まらなくなってしまったところです。ご主人のさりげない一言の中に今まで二人で生きてきた中で共に味わった切なさや悲しみ、何よりも奥様に対する思いやりが込められていて…。
私自身を振り返り、つい長々と書き込んでしまいました。読んでいただいた方どうもありがとうございました。
回答一覧
赤べコさん、こんにちは。ご主人素敵な方ですね。ご主人の言葉に胸の奥がじーんと温かくなりました。もう、読まれることは無いかもしれませんが、レスさせて下さい。
ここ数日、このスレッドが気になり、何回もお返事を入れかけては消しての繰り返し。ためらった理由は、高齢ながらもこの春息子を授かった私が書き込むことで不快にさせてしまうのではないかという気持ちからでした。でも、何回か見ているうちレスがつかないのを見て、私がこんなに温かい気持ちになったことだけでもお伝えしたくて書き込むことにしました。
『沢口さん家の不妊治療な日々』、私も愛読書でした。内容をよく知らずたまたま買った本だったので、「コミカルで楽しい本だなあ」と思って読み進むうち、治療をあきらめるという結末に愕然としてしまいました。それまで読んだ『不妊もの』は赤ちゃんが出来てハッピーエンドというものばかりだったので、いきなり自分にオーバーラップしてしまいやはり泣いてしまいました。
涼風さんのレスも読ませていただいて、やはり、去年の自分を思い出し涙が出ました。1年前の私は40歳の夏を迎え、何となく、治療をそろそろあきらめなくちゃと思い始めていました。でも、いざ『夫婦2人の生活』を意識し始めたら具体的なビジョンが浮かばず、主人のためには離婚した方がいいのではないかと悩んでいました。
わたしは外妊を繰り返したため、卵管がありません。体外受精しか方法が無く、治療をあきらめるということは、自然妊娠の可能性が無いことから完全にあきらめることを意味します。主人には問題が無いため、私も『他の女性ならこの人はパパになれるのに』と感じずにはいられませんでした。離婚してもいいよ、みたいなことを言った時、「原因が男性不妊だったら、やっぱり離婚するの?」と言われたことがあります。離婚しないと思うと答えると「自分も同じだ」と言われました。主人は端的にしかものを言わない人なので、赤べコさんのご主人の言葉を読んで、きっとこういう意味だったんだなあと思いました。
『頑張って』という言葉が時として残酷なこともあるけれど、やはり、頑張って欲しい。悩んだり、悲しんだことのひとつひとつが決して無駄ではないことを、必ず後で解る時がくると私は信じています。
2002.8.27 13:49 11
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デビ拓(秘密) |
デビ拓さん、ついつい書き込んでしまった独り言に、ご丁寧なお返事ありがとうありがとうございました。治療を経て息子さんを授かられたとのこと、今まで涙を流された分、感激もひとしおのことと思います。本当に良かったですね。(ちっとも不快なんかではないですよ!)
私は今の主人に出会い、お互いが思いやりを持ちながら平凡な毎日を送ることがどんなに貴重なことかを知りました。(お互い配偶者に去られた経験を持つバツイチ同志なのです。私には子供はいませんでした。)
私たちは子供に縁の薄いよう気がして、寂しく思うこともありますが、ある時思いもかけず縁が結ばれることがあるかもしれませんね。仕事があるのでボツボツになると思いますが、諦めず出来るところまで治療していきたいと思っています。
デビ拓さん、子育ては楽しいことだけでなく、大変なことだって多いでしょうね。けれどお子様がご夫婦の間に存在し、すくすくと成長することの貴重さを知っているデビ拓さんなら、どんな困難をも乗り越えられるのではないかと思いました。そしてそんなお二人に育てられるお子様はなんて幸せだろうと思います。
治療を進めていけば、まだまだ涙を流さなければならないことあると思います。くじけそうな時はデビ拓さんの言葉を思いだします。温かい励ましを本当にありがとうございました。
2002.8.27 21:40 11
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赤ベコ(31歳) |
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