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卵管造影検査

専門医Q&A 女性の健康

卵管造影検査

「右からは1ミリ程度の幅で2,3cm流れてから細くなって途切れており、左は全く映っていませんでした。子宮の形は逆三角にはっきりと映っていました。」

2010.9.14

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こでまりさん(34歳)


卵管造影検査を初めて受診しました。
右からは1ミリ程度の幅で2,3cm流れてから細くなって途切れており、左は全く映っていませんでした。子宮の形は逆三角にはっきりと映っていました。
検査中、痛みはほとんどなく、検査後はやや鈍痛がある程度でした。
卵管造影検査の信頼はどの程度のものなのでしょうか。また、精子検査の結果、やはり顕微授精が妥当なのでしょうか。
なるべく早めに妊娠希望なので、顕微授精を選択予定なのですが、セカンドオピニオンをお願いいたします。




お話を伺った先生のご紹介

吉田仁秋 先生 (仙台ARTクリニック)


近年の晩婚化と共に妊娠しにくい方が増えております。
当院では年間約700名程の患者様が訪れるようになり、そのうち半数の方が自然妊娠し、残り半数の方が手術や生殖補助医療を必要とします。
当院では不妊に関する最新の医療を提供できるよう、海外も含めて学会や研究会に積極的に参加し、発表しております。
最近では、アメリカ生殖医学会発表や日本生殖医学会、日本受精着床学会のシンポジウムなどがあります。
また東北大学農学部動物生殖科学講座との共同研究により研究成果を発表し、世界体外受精会議記念賞をも獲得しております。
今後とも基礎的な分野の充実を図り、臨床応用に役立てるようにしたいと思います。
不妊治療はどうしてもストレスが重なり心労と成って参ります。
こうした患者さまのお気持ちを少しでも緩和できるよう専門の資格を取得した不妊カウンセラーやIVFコーディネーターがおります。
お気軽に相談していただき、少しでも患者さまのさまざまな悩みにお答えできるようにしております。
ぜひ解らないことや悩みを相談なさってください。

《略歴》
1981年 獨協医科大学卒業
東北大学産婦人科学教室入局
1988年 医学博士取得
1991年 マイアミ大学生殖内分泌学講座留学 IVFディレクター
1993年 竹田綜合病院産婦人科部長
1996年 東北公済病院産婦人科医長
1998年 吉田レディースクリニック開業 理事長・院長
2007年 ARTセンター設立
2008年 東北大学産婦人科臨床教授
2009年 東北薬科大学(現 東北医科薬科大学)非常勤講師
2016年 仙台ARTクリニック開業 理事長
     現在に至る
《認定医》
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医、指導医
《役職》
日本受精着床学会 理事
日本IVF学会 常務理事
JISART(日本生殖補助医療標準化機関) 副理事長
日本A-PART 副理事長
日本レーザーリプロダクション学会 評議員
日本生殖心理カウンセリング学会 常務理事
生殖バイオロジー東京シンポジウム 世話人
日本不妊予防協会 評議員
アメリカ生殖医学会 会員 等


≫ 仙台ARTクリニック




子宮卵管造影の信頼度についてですが、これはあくまでも造影剤による間接的な検査になりますが、卵管の通過性については判断できますが、実際の卵管の癒着や卵管の外側の情報は分かりません。
その場合腹腔鏡検査が必要となります。
 精子の検査の結果ですが運動率や正常形態精子が低いので顕微授精をお勧めします。
更にSMIというのは精子が透明帯を通過し、卵子の中に入って受精する力があるかどうかを判断する数値であり、80以上を正常としています。このため今回はこの数字が57と低いので数値上は通常の体外受精ではなく、顕微授精を必要とします。
但し、精液検査もその時のご主人の体調にも影響され易いので確認の意味でもう1度精液検査をする事をお勧めします。





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