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卵管造影の結果について

専門医Q&A 女性の健康

卵管造影の結果について

「3回ほどタイミングをとっていますが、まだ妊娠しません・・・。やはり、卵管のせいでしょうか。」

2012.9.28

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はなこさん(31歳)


卵管造影について。
先日、はじめて卵管造影の検査を受けてきました。痛かったのですが、我慢できるくらいの痛みでした。
レントゲンを見せて頂きましたが、卵管以外の毛細血管にまで造影剤が流れているとの事で子宮の上のあたりや、他の場所にもやもやと白いものが写っていました。先生曰く、卵管がすごく細い。通っているか微妙・・・との事で、自然妊娠は難しいと言われました。
その日は、すごくショックで泣いて家に帰りました。
そして翌日にもう一度レントゲンを撮りに行きました。すると、お腹の中で造影剤が綺麗に拡がっていました。先生は、お腹の中に拡がっているし卵管は通っているようだね。検査後は妊娠しやすいから頑張って。と言われました。
え?昨日は自然妊娠は難しいと言われたのに・・・と不思議に思ったのですが、安心して聞きたいことを聞かずに済ませてしまいました。
しかし、インターネットで他の方の卵管造影の写真と比べると、私のは卵管もしっかり写っていないし毛細血管に流れているしすごく不安です・・・
それから、3回ほどタイミングをとっていますが、まだ妊娠しません・・・。
やはり、卵管のせいでしょうか。
また、卵管が写っていなくてもお腹に拡散していればOKなのですか?
宜しくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

吉田仁秋 先生 (仙台ARTクリニック)


近年の晩婚化と共に妊娠しにくい方が増えております。
当院では年間約700名程の患者様が訪れるようになり、そのうち半数の方が自然妊娠し、残り半数の方が手術や生殖補助医療を必要とします。
当院では不妊に関する最新の医療を提供できるよう、海外も含めて学会や研究会に積極的に参加し、発表しております。
最近では、アメリカ生殖医学会発表や日本生殖医学会、日本受精着床学会のシンポジウムなどがあります。
また東北大学農学部動物生殖科学講座との共同研究により研究成果を発表し、世界体外受精会議記念賞をも獲得しております。
今後とも基礎的な分野の充実を図り、臨床応用に役立てるようにしたいと思います。
不妊治療はどうしてもストレスが重なり心労と成って参ります。
こうした患者さまのお気持ちを少しでも緩和できるよう専門の資格を取得した不妊カウンセラーやIVFコーディネーターがおります。
お気軽に相談していただき、少しでも患者さまのさまざまな悩みにお答えできるようにしております。
ぜひ解らないことや悩みを相談なさってください。

《略歴》
1981年 獨協医科大学卒業
東北大学産婦人科学教室入局
1988年 医学博士取得
1991年 マイアミ大学生殖内分泌学講座留学 IVFディレクター
1993年 竹田綜合病院産婦人科部長
1996年 東北公済病院産婦人科医長
1998年 吉田レディースクリニック開業 理事長・院長
2007年 ARTセンター設立
2008年 東北大学産婦人科臨床教授
2009年 東北薬科大学(現 東北医科薬科大学)非常勤講師
2016年 仙台ARTクリニック開業 理事長
     現在に至る
《認定医》
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医、指導医
《役職》
日本受精着床学会 理事
日本IVF学会 常務理事
JISART(日本生殖補助医療標準化機関) 副理事長
日本A-PART 副理事長
日本レーザーリプロダクション学会 評議員
日本生殖心理カウンセリング学会 常務理事
生殖バイオロジー東京シンポジウム 世話人
日本不妊予防協会 評議員
アメリカ生殖医学会 会員 等


≫ 仙台ARTクリニック




子宮卵管造影はあくまでも間接的な診断検査であり、緊張や痛みのために時に卵管の痙攣を起し卵管が造影されてこない場合も有ります。
卵管の通過性を正確に診断するためには腹腔鏡検査が必要ですが、入院して全身麻酔を必要とするため身体の負担がかかります。
しかし拡散像が正常な場合は少なくともどちらかの卵管に通過性があると考えられます。
但し卵管通過性はあっても卵管采に癒着が有るとpick up障害となり卵子を掴めない事も有ります。
ご心配であれば6カ月間タイミングを合わせても妊娠しない場合には腹腔鏡手術を検討されては如何でしょう。





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