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専門医Q&A 女性の健康

ご意見をお聞かせください

「治療自体は頑張れるのですが、行くたびに医師の意見に落ち込み、精神的に立て直すのが正直しんどい状況です。」

2013.2.21

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海さん(45歳)


こんにちは。
海外で不妊治療をしています。
43歳で治療を始め、今までにAIH7回、IVF2回行っています。昨年春にはじめてのIVFで妊娠しましたがその後16週で染色体異常が見つかり赤ちゃんをあきらめました。その後、これを最後にと覚悟しIVFを希望しましたが、医師からは
・年齢からして全て卵子が老化しているので全く無駄
・前回に比べ刺激をしても反応が以前ほど無い
・リスクがある(染色体異常・ホルモン刺激によるがんのリスク)
・やっても数パーセントの可能性しかない。
・これ以上やってもお金の無駄である。
・高齢なのだから子供はあきらめて受け入れるべき
との理由で治療を断られました。
排卵は毎月正確にあるので自然周期の採卵によるIVFの可能性も聞いたのですが卵子自体の質が老化しているのだからやっても意味が無い。とのことでした。
そこで疑問があってご意見をお聞かせいただきたいのですが、ドクターの言うとおり実際、
・そもそも治療自体をあきらめたほうが良いのか
・自然周期でのIVFはできないのか
・年齢から全ての卵子の質が悪いのか
・卵子の質はどこで確認するのか
・卵子の質が問題ならばまず受精卵まで行かないのでは?
・先日(D10)卵胞チェックをしたところ(今回治療はしていません)6個の卵胞を確認できた。
医師は刺激をしても1個くらいしか取れないだろう。と言ったのに今回刺激しなくても卵胞があったのは何故か?
もし少しでも可能性があるのであれば、日本での治療も視野に入れて後悔しないように出来るだけ早く最善を尽くしたい。と思っています。
現実的にかなり厳しい状況だとは自分自身よく理解していますが、お国柄もあるのか、医師の治療方針が後ろ向きな感じがして、治療自体は頑張れるのですが、行くたびに医師の意見に落ち込み、精神的に立て直すのが正直しんどい状況です。
お忙しいところお手数をお掛けしますが、ご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

生田克夫 先生 (いくたウィメンズクリニック)


履歴
昭和51年 名古屋市立大学医学部卒業
平成 3年 名古屋市立大学産科婦人科学教室講師
平成 7年 名古屋市立大学病院分娩部助教授
平成10年 名古屋市立大学産科婦人科学教室助教授
平成12年 名古屋市立大学看護学部教授
平成15年 退職。 看護学部・大学院非常勤講師
資格
日本産科婦人科学会専門医
生殖医療専門医
医 学 博 士
所属学会
日本産科婦人科学会会員
日本生殖医学会(評議員)
日本受精着床学会(評議員)
日本産科婦人科内視鏡学会(評議員)
日本哺乳動物卵子学会会員
日本内分泌学会会員
日本母性衛生学会会員
米国不妊学会会員
欧州ヒト生殖学会会員
専門分野
生殖生理(妊娠に関する生理的な事柄)
生殖内分泌(月経周期のホルモン環境)
不妊治療


≫ いくたウィメンズクリニック




どこの国にみえるのかわかりませんが、アメリカのような国はコストベネフィットが重要視されます。治療に要する費用と成績との比較ですね。確かに年齢からして妊娠の可能性はかなり低いと考えられます。卵巣を刺激しても複数の卵胞が膨らまないのだとすると自然周期の採卵もあり得ますが、そうでないのなら全くの自然周期でされるのは賛成できません。確かに胚の染色体異常の頻度はかなり高くなってきているはずですので、1回あたり1個の卵子が取れるかどうかでは成功率が更に下がります。いずれにしても治療を諦められるかどうかは最終的にご夫婦で考えられる問題だと思います。卵子のdonationが可能な国ならば提供卵での妊娠を勧められる可能性もありますが、勧められていないとすると許可されていない国にお住まいなのでしょうね。40歳以上では形態的に非の打ち所がない胚でも着床しないことはかなりあります。40歳以上では胚の形態が妊娠率と結びつかない事が示されています。どうしても諦められないのなら頑張ってみられるのも完全に無駄とは言えないと思います。





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