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超高齢でのIVF

専門医Q&A 女性の健康

超高齢でのIVF

2013.5.20

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まるさん(43歳)

42歳10ヶ月で子作りを始め、翌月妊娠しましたが10週で稽留流産。そのとき、子宮筋腫(7センチの筋層内と3.5センチの漿膜下)が見つかりましたが、それ以外はとくに高年齢というほかに問題は見つかっていません。先日、3回目のAIHを試みましたが、高刺激?(ゴナールエフ150単位)だったためか卵胞が多すぎて中止になり、究極IVFに切り替えました。結果17個を採卵、うち15個が熟成卵。6個ふりかけのうち1個が、9個ICSIのうち7個が受精し、8つの受精卵のうち分割の早い4つを凍結しました。来月子宮筋腫を取り除くラパロをするため移植はしていません。間も無く44歳になります。43-4歳でのIVFは一桁代の妊娠率だそうであまり意味がないと聞いたのですが、移植しても着床率が低いということでしょうか?自然周期での治療の方が適切でしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

浅田義正 先生 (浅田レディース名古屋駅前クリニック)


医学博士
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医


1982年 名古屋大学医学部卒業

1988年 名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として「不妊外来」および、「健康外来(更年期障害・ホルモン補充医療法)」の専門外来を担当

1992年 医学博士

1993年~1994年 米国最初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精(卵細胞質内精子注入法:ICSI)の基礎的研究に従事
The Jones Institute For Reproductive Medicine, Eastern Virginia Medical School, Norfolk, Vairginia

1995年 名古屋大学医学部附属病院分院にてICSIによる治療開始。以後、辞職まで名古屋大学の顕微授精症例の全症例を自ら担当同年5月、精巣精子を用いたICSIによる妊娠例の日本初の報告

1998年 ナカジマクリニック不妊センター開設

2004年 浅田レディースクリニック(現浅田レディース勝川クリニック)開院

2010年 浅田レディース名古屋駅前クリニック開院

2018年 浅田レディース品川クリニック開院


【著作本】
「浅田レディースクリニック パーフェクトガイドブック」
初めての不妊治療クリニック選びに迷っている方や
当院の治療方針に興味をお持ちの方にお読み頂きたい本です。




≫ 浅田レディース名古屋駅前クリニック

年齢の割には卵子が多くとれていますので、卵巣予備能は同年代の方よりかなりよいと思われます。卵子を凍結しておいて、子宮筋腫を手術してから移植するのは筋腫の大きさから賢明な判断と思います。
高年齢になればIVFは意味がないのではなく、IVFをしても若い人の様には妊娠率が高くない、ということです。高齢の方は本来自然ではほとんど妊娠できないので、高齢になって自然周期にこだわれば何もしていないことに等しく、ほとんど妊娠する可能性はありません。
妊娠したいなら、このまま続けることがあなたの最も賢明な選択です。
ただ、妊娠しても42歳ぐらいなら60%以上、43~44歳なら80%以上は必ず流産するのが当たり前ですので、十分承知の上で治療に臨んでください。


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