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妊娠してもいいかどうか不安

専門医Q&A 女性の健康

妊娠してもいいかどうか不安

2013.8.2

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ミルキーさん(36歳)

極端な痩せ型でBMIが16.5ほどです。
高校生くらいからずっと同じ体重で、親が同じような体型ですので、遺伝的なものが強いと思っています。
太る努力は何度もしましたが、太りません。


先日、体調不良から食欲不振になり1週間ほど食事量が減ってしまった時に褥瘡ができかけてしまったほどです。
このような貯えのない体で妊娠して無事に赤ちゃんが成長するものなのか、不安でたまらないので、自分はもう赤ちゃんをあきらめるべきではと思っています。

最近は傷の治りも悪く、小さな白いイボのようなもの(脂漏性角化症でしょうか)も出てきており、自分の皮膚形成すらきちんとできなくなってきていることに気付き、老化をひしひしと感じています。

また、先月の生理はほとんど経血がなく、チョロチョロと4日間微量な量が出続けて終わりました。1日もしっかりした量は出ませんでした。以前より短い方ですが、30代になりより短くなり、先月より前も2日程は出て、あとはとても少ない量で終わってしまいます。

生理は順調にきます。


妊娠してもきちんと体内で成長することができるのか、教えて頂きたいです。



お話を伺った先生のご紹介

蔵本武志 先生 (蔵本ウイメンズクリニック)


我が国では夫婦の10~15%が「不妊症」であると言われています。不妊であるため不安になったり、周囲からプレッシャーを受けるなど、言葉では表現できない悩みもあると思います。現在では、不妊治療の分野も飛躍的な進歩を遂げ、以前ではあきらめざるを得なかった症状でも赤ちゃんを授かることの出来る時代になっています。

当院は、21世紀における理想の生殖医療を目指し、さらなるレベルアップを図るため、2003年10月に生殖医療センタービルを建設しました。ご夫婦のお気持ちや考えを尊重しながら、患者様お一人お一人に適切な治療を心と体のケアという側面から段階的に行っています。私をはじめとしたスタッフ一同が最高の医療を駆使して治療にあたります。気持ちをリラックスさせて、ご一緒にがんばりましょう。

昭和27年4月29日生まれ。
山口県柳井市出身。
日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、 ESHRE)会員、博多区医師会理事、JISART理事、福岡生殖医学懇話会 代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、福岡県医師会母体保護法指定医師、九州大学特任講師



≫ 蔵本ウイメンズクリニック

ミルキーさんは痩せ型で体脂肪が少ないと考えられます。
女性にとって体脂肪は多過ぎてもいけませんが、ある程度必要で、色々なホルモンを分泌します。
また、食べ物を摂らないでいると、脂肪が燃えてエネルギーを作ります。
従って、予備力が無い状態だと思います。
食生活、日常生活をもう一度見直し、3食きちんと食事を摂ること、食事内容のバランスを考えること(野菜、タンパク質も十分に摂るようにする)、睡眠など規則正しい生活をするなどして、もう少し体重を増やすようにして下さい。
現在は規則正しく月経が来て良いのですが、これ以上体重が減ると、無排卵、無月経となる可能性が大きくなります。
また、内科や婦人科で血流検査をしてもらい、血中の脂質、糖質などや、貧血などを調べて医師と相談してみて下さい。
異常がなければ、妊娠、出産は可能ですが、もう少し体重を増やす必要があります。


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