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流産を経て

専門医Q&A 漢方・鍼灸

流産を経て

2010.10.14

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ちょろさん(24歳)

結婚をしてから、不妊治療。流産、2回を繰り返しました。けれど、今回また、妊娠する事が出来、来週で6ヶ月なる事が出来ました。今回は治療はせず、漢方だけで妊娠まで至りました。前回の妊娠では2回とも、6週での完全流産と稽留流産です。
それで、今回は漢方を買っているところで、相談したら、妊娠したけど、流産をしているので、漢方を変えて、続けてみましょうと言われ、妊娠が分かってから今まで、高麗人参とトナカイの角の粉末。オイスター。飲むタイプの血を作るのを飲んでいました。けれど一ヶ月で3万かかり、金銭的にきつくなってきました…。漢方はいつまで続けたほうがいいのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

松村直哉 先生 (まごころ漢方薬店)


2年前、私達、夫婦も不妊で悩んでいました。
当初は検査だけをするつもりで私達も不妊治療のクリニックに通っていました。しかし、身体を自然のものではなく、科学的に捉えた治療や妊娠率を至上目標とし、その後の流産率が高くなると思われるような治療に疑問を感じ、私は、私達夫婦が達成したような漢方治療を基本とした自然妊娠ができるお手伝いをしたいと思いました。

これが、私の『まごころ漢方』を始めたきっかけです。
今までの治療で、御身体のバランスが崩れていませんか?
不妊はホルモンだけの問題ではありません。子供を育てる母体の健康が一番重要なのです。不妊はプレッシャーやストレスを感じて治療するものではありません。

漢方治療は、妊娠だけを目的とした治療ではなく、自然妊娠しやすい御身体に体質から整えていくものです。ですから治療の過程で、一見、関係なさそうな症状などもよくなっていき、身体の調子もよくなってくるのです。

かわいい赤ちゃんを授かる事を指折り数えて、楽しく取り組みましょう。よろしければ、ぜひ、あなたのお手伝いをさせていただきたいと思います。



≫ まごころ漢方薬店

今回は、赤ちゃんも順調に育っているようでよかったですね。
今までの状態だと、金銭的な部分を取り除けば、理想的には、生まれるまで飲まれるのがよいかと思います。

流産防止だけでなく、お腹の中の赤ちゃんの育ちも変わってくるでしょう。
生まれてくる子は、健康に越したことはありません。

ただ金銭的には厳しいということですね。

厳密にいうとオイスターは、漢方ではありません。サプリメントになります。
妊娠で不足がちなエネルギーやミネラル、ビタミンが豊富で、それらを補う役割のものです。
体質にあわせた漢方薬ではないので、漢方薬の補助として、続けるのであれば、良いかと思います。

また高麗人参は補血という血を補う性質と同時に潤という性質ももっていて、妊婦は腎性高血圧などにあるように、漢方でいうところの『水』の問題にさらされやすいので、こちらを続けるのであれば体質をみてもらいながら、続けていったほうがよいですね。

漢方では安胎(安産)の為の処方があります。
流産防止と安産、血をつくっていくための漢方薬を飲むのであれば、ちょろさんの体質にもよりますが、当帰散や当帰芍薬散、四物湯、キュウ帰調血飲、温経湯、六君子湯などの中から選んでもらえばよいかと思います。

漢方薬のみなら、1ヶ月、1万円強なので3万円よりは、続けやすいかもしれません。

ご相談してみてください。


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