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高温期のお灸

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高温期のお灸

2011.9.5

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ペンタさん(35歳)

はじめまして。
不妊治療中のペンタと申します。

私は市販のお灸を買い、ネットでツボを調べて
自己流で施術をしています。

高温期は避けたほうがいいツボがあると知ったので
低温期だけの施術にしているのですが
高温期に効果的なお灸があれば
治療の助けにしたいと思っています。

病院では黄体機能不全と診断、薬も処方されています。

今回もネットで検索を重ねたのですが、
あちらのサイトでは○○のツボがOK、
こちらのサイトでは同じ○○のツボがNG、と
情報が多過ぎて逆に分からなくなってしまいました。

鍼灸院の先生によって考え方が違うのでしょうか。
また、症状や体質によっても違うのかもしれない、
と思いましたが、近くによさそうな鍼灸院がなく
困っています。

少しでもアドバイスを頂きたいです。
よろしくお願い致します。


お話を伺った先生のご紹介

湯浅 佳子 先生 (パクス・テルレーナ治療室)


■経歴

フェリス女学院大学文学部国際文化学科(現:国際交流学部)卒業後、医療系団体にて広報誌の編集・制作を担当。
その後、鍼灸専門学校へ入学、鍼灸師となる。東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。
在宅医療研修、アロママッサージサロンなどで臨床経験を積み、 パクス・テルレーナ治療室を開院。

鍼灸専門、女性・小児専門の治療院として子どもから大人まで様々な症例の臨床に横浜にて数多く取り組む。

パクス・テルレーナ治療室 横浜本院副院長
パクス・テルレーナ治療室 岡山井原分院院長
付属施設アロマ&美容鍼灸ルーム監修・代表
1971年生まれ 一児の母

民間資格

JAA認定アロマコーディネーター JAA認定アロマインストラクター
所属団体 女性鍼灸師フォーラム 日本鍼灸師会
東京スキンタッチ会 日本不妊カウンセリング学会
日本アロマコーディネーター協会など



≫ パクス・テルレーナ治療室

ペンタさん、こんにちは。
女性と子どものための鍼灸専門治療室、パクス・テルレーナ治療室 副院長の湯浅です。

高温期のお灸についてですが、ペンタさんが思われている通り、本来ツボの選び方は「症状や体質によっても違う」ものです。

東洋医学は西洋医学の薬のように「黄体機能不全にはこのツボ」という絶対的なものはありません。

本来の鍼灸治療は、それぞれの体質や生活習慣、月経の状態、脈・舌・ツボなど東洋医学的に診た身体の状態をもとに、不妊症(黄体機能不全を含む)の原因を東洋医学的に考え、それぞれに合った施術を行っていくものです。

また、使用するツボも人によって異なります。病ではなく、その人を全人的に診て病の原因を考えていくのが東洋医学です。

ペンタさんがネットで見たような「このような症状にはこのツボが良い」といったことが書籍やサイトで見受けられます。しかし、本当はそのツボを使用したからといってすべての人に効果が得られるというものではありません。病の原因や体の状態を的確に把握せず安易に使用すれば、悪化する場合もあります。

それぞれ体質や生活習慣が異なりますし、そのような個々の細かな違いを鑑別して治療を行っていくのが本来の鍼灸医学です。

ですから、「ペンタさんのお身体をしっかりと把握していない状態で安易に「このツボが良いですよ」とお伝えすることは鍼灸師として適切な回答ではないと私は思っています。

ペンタさんのお身体のことを考えると、やはり一度どこかの鍼灸院でしっかりとお灸する場所を診断してもらった方が良いと思います。それに、ツボのとり方(位置)一つ違えば効果も違ってきますから、一度専門家に診てもらうことをお勧めします。

また、お身体の状態は日々の生活の中で変化していきますから、お灸をするツボを変えた方が良い場合も出てきますので、出来れば定期的に鍼灸院に通いながら指導してもらうというのが一番良いと思います。

ペンタさんに合った鍼灸院が見つかって、一番良い方法でお灸ができれば良いのですが・・・。

お灸以外でご自身で行えるケアについて言えば、お子さんを望まれる場合、やはり下半身は冷やさない方が良いので、脚やお腹を出した服装は避けた方が良いと思います。

以上、ペンタさんが期待されていた回答ではないかもしれませんが、ペンタさんのお身体のことを考えると上記のような回答しかできません。

ペンタさんが楽しく、そして、効果的で安全なお灸生活を送られ、赤ちゃんに出逢える日が来ることを心より祈っております。


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