HOME > 漢方・鍼灸 > 不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?
HOME > 漢方・鍼灸 > 不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

2013.12.20

あとで読む

JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【シュガーさん(30歳)】
不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

主な症状
・高温期に体温が高低くなる日が多く不安定
・体温が全体的に低い
・月経が遅れがち
・月経血の量が少ない
・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じる
・月経がくるたびにがっかりする
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい
・足のむくみがひどい


お話を伺った先生のご紹介

原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室)


私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。

不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、
というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 

「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は
とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。
その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。



≫ 女性専門治療院 さくら治療室

鍼灸師の立場からお答えさせて頂きます

○シュガーさんの症状からは、「腎虚」による不妊ではないかと考えられます。
  
「腎」は骨や脳、耳、生殖能力、髪、排泄能力などを司っている(維持やコントロール)為,腎虚になりますと、それらに何らかの影響が出てきます。

「腎虚」はさらに、体を温めたり、機能させたりするエネルギーの大元である「腎陽」と、体をうるおわせ、栄養する「腎陰」の2つに分けられます。

○シュガーさんの症状からは、「腎陽虚」ではないかと
思います。

腎の活動エネルギーが不足した状態で、主に寒気の症状が出てきます。 手足が冷える、夜間尿、浮腫、腰がだるい、痛む、足に力が入らない、生殖器系の方に症状が出ると精力減退(男性はインポテンツ、女性は不妊症)

○ご質問の、不妊の原因と東洋医学の関係ですが

生理は衝脈・任脈という経絡によって営まれのですが、この二脉をコントロールする司るのが腎なのです。衝脈は卵巣機能・任脈は子宮内膜に作用すると考えられています。ですので、「腎陽虚」により、衝脈や任脈に影響があり、内分泌機能の低下や、下垂体機能、甲状腺機能などに影響があり、不妊の原因になるのではと考えられています。

アドバイス・・・下腹部や臍周囲を温めましょう。衝脈・任脈が養われます
         仙骨(尾骨をつくる逆三角形の骨)を温めましょう。副交感神経を助けます
         足首を温めましょう。妊娠に関係する経絡が集中しています。

腎陽虚を補う食べ物は体を温め、活動を活発にします。
        羊肉、鹿肉、ドジョウ、ニラ、クルミ、蓮の実、ギンナン、附子、シナモン、山椒、ウイキョウ、
        黒豆、ゴマ、冬虫夏草、ナタマメ


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top