【対策編】不調をなくして心から季節を楽しみたい 春の憂いを吹っ飛ばせ!
コラム 女性の健康
【対策編】不調をなくして心から季節を楽しみたい 春の憂いを吹っ飛ばせ!
暖かい風を肌に感じ、草木が芽吹き始める季節。
新しいことを始めたい気持ちになる反面、
だるい、眠い、疲れやすいなどの不調を感じている人も
多いと思います。心から春を楽しむために
春の不調を改善して元気に過ごすための対策とは?
※2019年2月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring」の記事です。
外からのストレスに対応し自律神経のバランスを整えよう
春の体調不良をなくすためには、どうすればよいのでしょうか。
「気圧の変化や新生活への対応で乱れがちな自律神経のバランスを整えること。そのためには夜に副交感神経のスイッチを入れてリラックスし、体をしっかり休めることが大切です」と川嶋先生。そうすることで日中に活発に動くエネルギーを充電でき、環境の変化に対応できるようになるのです。
また体を冷やさないようにすることも大切。おしゃれ優先で薄着をしていると、体が冷え、それが憂うつな気分の原因になることもあるのです。なぜなら、精神を安定させて幸せな気分にさせてくれる「幸せホルモン・セロトニン」や、意欲を増したり感じたりする「やる気ホルモン・ドーパミン」をつくる酵素が、冷えによって働きにくくなるからです。幸せホルモンが不足すると不安になったり落ち込みやすくなり、やる気ホルモンが不足すると意欲がわきにくくなって、うつのような状態に陥ってしまうのです。
まずは寒暖差に負けないようにしっかり体を冷えから守ること。そしてご紹介する対策を日常の生活に取り入れて自律神経を整えましょう。心と体の不調をなくして、心躍る春を満喫しましょう!
春の不調を改善する対策
- ● 蒸気で目元を温める(目に入る光を遮断)
- 蒸しタオルやホットアイマスクで光を遮断しながら、じんわりと温めましょう。温度は約40℃が最適。短時間で副交感神経が優位になり、リラックスできます。目元を温めることで、目の疲れをとることもできます。好きな音楽を聴きながらなら、さらに効果もアップ。
- ● ぬるめの炭酸入浴
- お湯の温度を38~40℃に設定して、炭酸ガス入りの入浴剤を投入し、10~20分程度浸かります。炭酸ガス入りのお湯は末梢血管を拡張して血流をよくするので、短時間で体を温めることができます。ぬるめのお湯で副交感神経のスイッチが入ってリラックスモードに。寝つきがよくなり、睡眠の質が上がります。
- ● 寝る前に首元を温める
- 首は短時間で温かさを感じるホットポイントです。寝る前に首元を蒸しタオルや温熱シートで心地よく温めると、中心体温が手足にスムーズに移行して寝つきやすくなります。
- ● 軽い運動を取り入れる
- 500mlのペットボトルを両手に持ち、走るフォームのように体に沿って上下に腕を振ります。1日最低10往復、3週間から1カ月継続して行うと、自律神経が整ってきます。部屋の中でできる運動なので、テレビを見ながらなど、時間のある時にやってみましょう。
- ●服装を気温に合わせて調節する
- 激しい気温変化に対応するためには、衣類での体温調節が欠かせません。春は薄着になりがちですが、素材を工夫したり、重ね着をして体感温度を調節しましょう。「寒い!」と感じた瞬間に交感神経のスイッチが入るので、しっかりと対策を。気温変化にともなうストレスを服装で軽減することが大切です。
- ● 朝日を浴びて交感神経のスイッチを入れる
- 朝は眠くてだるい感じがしても、決まった時間に起きて朝日を浴びましょう。体内時計のスイッチが入り、セロトニンの分泌が促されます。また、体には朝日を浴びてから14~16時間後に睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが分泌されるというリズムが備わっているので、夜の快適な眠りにもつながります。
出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.41 2019 Spring
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