不妊の原因?子宮内膜症
まとめ 女性の健康
「子宮内膜症」について知ろう
婦人科疾患の代表格として知られる子宮内膜症ですが、その特性や体への影響についてはよくわからないという人も多いのでは? 正しい知識を得ることは病気の予防にもつながります。長年婦人科医療に携わる水本賀文先生に、子宮内膜症について詳しく解説していただきました。
"傾向として、外来受診の数は年々増加しているように思います。総数としても子宮内膜症の患者は増えており、ここ40年間で10 倍以上の数になっているんですね。その一番の原因は少子化。"
不快な症状は、心の病の引き金にも「子宮内膜症」
check▶ こんなサインが出たら
・不正出血
・下腹部痛
・性交痛
・おりものの異常
・月経痛
・腰痛
・排便痛 など
"ホルモン療法か手術、あるいはその併用があります。再発しやすく、また痛みの強さと病気の重度は必ずしも比例しないので、症状があれば軽くても専門機関で検査しましょう。"
その痛み、もしかして子宮内膜症?
婦人科の病気のなかでも、年代を問わない子宮内膜症。毎月生理痛が重いと思っていたら、実は子宮内膜症だったというのは珍しくないようです。
気づかないままに痛みを我慢したり、だましだまし日常生活を送っているとしたら、長期間治療のチャンスを逃してしまっているかもしれません。
今回は、子宮内膜症ができる原因や子宮内膜症が引き起こす症状などについて詳しく知ることができる記事を集めました。
普段思い当たる症状がないかチェックしてみてくださいね。
"現在、子宮内膜症の罹患率は10人に1人といわれています。近年とくに増加傾向にあり、その原因は欧米型の食生活やストレス、アレルギーなどにあるとされていますが、一番の原因は晩婚化や少子化など、女性のライフスタイルの変化ではないでしょうか。"
子宮内膜症の症状が改善しないのはなぜ? 原因と治療方法について
妊娠に備えて毎月子宮の内側に形成され、月経時に剥がれて排出される組織を子宮内膜と呼ぶのですが、子宮内膜症はその子宮内膜が本来あるべき場所以外にも発生してしまう病気です。子宮の筋肉や卵巣の中、腸の表面や骨盤、腹膜にできるケースもあります。また、1カ所にとどまらず、あちこちに発生するという特徴ももっています。良性疾患ですが、悪性疾患のようにたちの悪い疾患ともいえます。
子宮内膜症の原因はまだ明確には解明されておらず、諸説あります。一般的によくいわれているのは「月経血の逆流説」です。その内容は、通常、月経血は腟のほうから下りて外に出て行くのですが、何かしらの原因で卵管を通ってお腹の中に逆流し、その内膜が骨盤の中にへばりついて、そこから病変がどんどん広がってしまい、子宮内膜症になってしまうというものです。
"子宮内膜症を早期に発見するためには、定期的な婦人科検診や子宮がん検診が有効です。生理周期が不順だったり、生理痛がひどい人は検診の際に超音波検査も受けることで、卵巣チョコレート嚢胞(卵巣にできる子宮内膜症)などの有無もチェックできます。"
子宮内膜症の症状が改善しないのはなぜ? 原因と治療方法について
子宮内膜症の原因にはアレルギーが関係する?
20~40代の女性が多くかかる子宮内膜症は、アレルギーと関係するのでしょうか? 数多くの腹腔鏡手術にたずさわってこられた子宮内膜症治療のエキスパート・内出医院院長の内出一郎先生に、病気のメカニズムや最新治療について伺いました。
"子宮内膜症は20~40代の女性に多く、妊娠を考えたり仕事が活発になる時期と重なるため、ライフイベントに支障が出たり、生活の質自体が下がってしまうことが多くあります。手術をしても閉経まで長期にわたって抱える病気なので、納得のいく治療を行い、つき合っていくことが大事です。"
子宮内膜症|不妊の原因
子宮内膜症では、剥離した組織や血液を排出する出口がないため、卵巣や腹腔内にとどまり、時間とともにその量は増えていきます。これらが周囲の組織に悪さをし、臓器同士の癒着や腹膜と臓器の癒着をおこします。骨盤内で生じるため不妊症の原因になります。