どこから感染するの?乳幼児にポピュラーな病気、「手足口病」とは?
コラム 子育て・教育
子どもがかかりやすい病気でも代表的な、「手足口病」。今年(2015年7月現在)は手足口病が全国的に大流行しており、すでに関東や近畿を中心とした複数の県で流行発生警報が発令されています。
今回は、手足口病の感染拡大から我が子を守る方法について、医師に聞いてみました!
その1 手足口病とは?
手足口病とは名前の通り手と足と口に水疱様の発疹ができ、主に5歳以下の小さい子どもがかかる病気です。ウィルスの感染から起こり、コクサッキーウィルス、エンテロウィルスの様々な型が原因となります。一度感染したウィルスに関しては抗体ができるので一生かかることはありませんが、原因となるウィルスの型がたくさんあるので何回もかかるお子さんもいます。
夏の保育園や幼稚園で手足口病が流行っていることはよく聞きますが、最近は冬でも流行したりと、一年中見られる病気になってきました。
その2 なぜ保育園や幼稚園で流行するの?
では、なぜこんなに保育園や幼稚園で流行するのでしょうか。
その1にも書きましたが1つの型に対する感染は一生に1回です。そのためまだかかったことのない乳児や幼児が集まっている保育園や幼稚園では集団感染がおこりやすいのです。
また原因となるウィルスはかかった人の鼻水や唾液、便などに存在し、それらが接触して体内に入ることから感染します。小さい子どもたちは濃密な接触をし、また赤ちゃんはおもちゃなど口にいれてしまったりおしゃぶりしていたりとウィルスが口に入る可能性が高いため、集団感染がおこりやすいと考えられています。
その3 手足口病の治療法、予防法は?
・治療法
手足口病に有効なワクチンはなく、残念ながら治療は症状に対する治療しかありません。(熱が出たら熱を冷まし、痛みが出たら痛み止め、、といったような対処法)
基本的には軽い症状の病気なのですが、ごく稀に腱鞘炎や脳炎などの合併症を起こす可能性があるのでお子さんの様子をよく観察してあげてください。
・予防法
1)手洗いをしっかりする:流水と石鹸でよく洗う、タオルは共用しない。
2)おむつの処理を徹底する:熱や発疹が治まったあともしばらくウィルスを排泄しているため、症状が出ていない子どものオムツでも触ったあとは手洗いを徹底する。自分でトイレに行く子どもであればトイレ後の手洗いを徹底する。
手足口病の予防だけにかかわらず普段から手洗い・うがいを習慣にして、ウィルスをよせつけないようにしましょう!
医師からのアドバイス
上記で述べたように、手足口病に特効薬はありません。基本的には、軽症で治ることが多いものの、重症化すると厄介な「エンテロウイルス71型(EV71)」による手足口病が流行する可能性もありますから、注意が必要です。
オススメ記事
≪赤ちゃんのやわ肌を紫外線から守る!UVケアはどうすべき?≫
≪自宅で耳掃除する?しない?赤ちゃんの正しい耳ケア方法!≫
≪赤ちゃんの「高い高い」は危険?適切なやり方とは?≫
≪赤ちゃんの歩き方がおかしい?【3つの原因】とは≫
≪夏がきた!子どもと気を付けたい「プール熱」≫