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持病「橋本病」による出産時のリスクについて

コラム 妊娠・出産

持病「橋本病」による出産時のリスクについて

持病「橋本病」による出産時のリスクについて

2015.7.15

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妊婦が慢性甲状腺炎もしくは橋本病を患っている場合、胎児に影響はあるのでしょうか。出産時の危険性を心配している相談者さんに、看護師さん達が回答しています。


 


妊婦さんからの相談:「橋本病による出産リスクはありますか」



初めての出産で一番不安なのは、持病のことです。私は橋本病という甲状腺の病気にかかっています。日常生活で何不自由ないので治療していませんが、妊娠後はホルモンが変動するため、定期的に受診し、薬を投与することがあります。今は大丈夫ですが「出産時に危険かもしれない」と医師にいわれて詳細を聞いたものの、滅多にはないからと詳しく説明してくれませんでした。一体どのような危険があるのでしょうか。(26歳・女性)



考えられるリスクとは


以前は胎児に障害が出ることもあったようですが、甲状腺ホルモンをコントロールすることで、リスクを回避できる可能性は高まっています。



橋本病にかかったままの妊娠でしたら、通常の妊婦さんに比べ、流産のリスクが高まったり、高血圧や妊娠高血圧症になりやすくなります。胎児にも脳の成長障害や知能障害などの影響が出やすくなりますが、現在の医師が行っているように、検査の結果で甲状腺ホルモンを補っているのでしたら、これらの危険性は防ぐことができるでしょう。(産科・婦人科看護師)




医師のいう「出産時の危険」とは、産まれた赤ちゃんに奇形のある場合や赤ちゃんが知能障害を持つ可能性があること、産後のホルモンバランスの崩れに伴い、母体の症状が悪化することなどが考えられます。ホルモンバランスの乱れは一時的なもので、産後の体力の回復とともに改善されていきます。赤ちゃんの奇形についても、確率は通常の出産とさほど変わらないといわれ、健診時のエコーでも確認できます。(産科・婦人科看護師)



定期検査と体重管理を


危険性が100%ないとは言い切れない限り、定期検査による病状と体重の管理には注意が必要です。



昔はお母さんが橋本病の場合は胎児が奇形になるとも言われましたが、現在は病状がきちんとコントロールされているなら安心して出産できます。しかし、妊娠して体質の変化による病状の悪化がないとは言い切れないため、定期的な検査が必要です。最近では橋本病の方でも3人以上出産している人もいますし、普通に母乳で育てることも可能ですので、極端に心配する必要はないと思います。(一般内科看護師)




リスクの回避が100%可能とは言えない限り、何かと心配と思います。医師はお母さんの甲状腺ホルモン状態を管理しているようですので、今後もお子さんの成長をみながら、医師と相談していくとよいでしょう。甲状腺機能が低下していることで代謝が悪くなっていますので、体重管理には注意してください。(産科・婦人科看護師)



出産時のリスクは他の妊婦さんとほぼ同様ですが、定期的な検査による病状と体重の管理は十分に行ったほうがよいといえます。






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