不安定な骨盤、肩こり、腰痛…
抱っこひものつけ方が原因かも…
ポスチュアスタイリストとして活躍中の
ポスチュアウォーキング協会・岡野真美先生にお話を伺いました。
- ポスチュアスタイリスト
岡野真美先生 - スタイリスト歴10年。二度の出産経験から、自身の経験をもとにした産後のケアレッスンが大好評。
産後のママによくある
身体のトラブルとは…
産後のママに聞かれる身体のトラブルといえば「肩こり、首の痛み、腰の痛み」。この原因のひとつに、育児のなかでも長い時間と体力を必要とする「抱っこ」が挙げられます。育児には不可欠な「抱っこ」には「抱っこひも」も欠かせません。この抱っこひも、あなたは正しい使い方ができていますか? ラクだから、調整する時間がないから…といってベビーのお尻がママの腰あたりにきていたり、肩ひもがゆるゆるになっていたりしませんか?
美しい姿勢で美しく歩く
“ポスチュアウォーキング”とは?
ポスチュアスタイリストの岡野真美先生は、2人のお子さんを持つママ。実は岡野さんも、産後の子育て中に身体の不調を感じ、さらには下がってしまったヒップラインに愕然としたそう。そこで、もともと実践していたポスチュアウォーキングを、抱っこひもをつけながら実践することで不調を乗り超えたのだとか。
「ポスチュアウォーキングは“美しい姿勢で美しく歩く”ことをテーマとしています。目線を上げて正しい姿勢で歩くと、気持ちも前向きになり、身体のラインもととのってくるんです」と岡野先生。ウォーキングと聞くと、ママひとりのイメージがありますが、抱っこひもをつけながらのポスチュアウォーキングも可能なのだそう。
「街を歩くママ達の抱っこひもの装着を見ていると、ほとんどの方が装着位置が下だったり、肩ひもが外側に開いてしまって猫背になっている。これが肩こり、腰の痛みになりやすいんです。まずは抱っこひもを正しくつけて、きれいな姿勢を作ったうえでウォーキングをするだけで、身体の不調が減り、そのうえ気持ちも前向きになるはずです」。このママの姿勢を美しくキープするためにおすすめなのが“ベビービョルン”の抱っこひもなのだそう。
「ベビービョルン」の抱っこひもは
どこがおすすめ?
もともとスウェーデン生まれのベビービョルン。人間工学に基づいて開発された抱っこひもが大人気で、現在では日本人の体型にあわせたタイプも登場しています。「おんぶひもの逆パターンで、ひもが背中でクロスするようなデザインなので、重力が分散されます。肩の負担は驚くほど少ないです。また、ほかの製品の場合、ベビーを抱えたまま背中のバックルを留めるのですが、背中に手が届かないので、結局首の付け根でバックルを留める。だから、必然的に猫背になり姿勢が悪くなってしまいます。その点、ベビービョルンはバックストラップを肩甲骨の下に固定して、ベビーを乗せる前にそのまま頭からかぶればOKなのです」と岡野先生。実際つけてみると、肩甲骨下にバックルが設定されることで、姿勢がすっと伸びているのがよく分かります。この美しい姿勢でウォーキングすることがおすすめ。
次に、ベビービョルンの装着方法から歩き方をご紹介します。
- ベビービョルン・抱っこひもの正しい装着方法
- 抱っこひもをつけたポスチュアウォーキング