ジネコが調べる!
医師が考える、患者が安心して治療を進められる医療保険とは?
前号で、ユーザーの皆さんにアンケートを実施したところ、不妊治療中は医療保険に入りにくく、
困っている方が多いことがわかりました。
では、不妊治療中に起こりうるリスクとは?
湘南IVFクリニックの田中雄大先生に、医師が考える治療中のリスクと必要な保障についてお聞きしました。
不妊治療中、まれに入院を要するトラブルも
不妊治療は、基本的には健康な人が受けるものです。
しかし治療を行っていくうえで、病気が見つかったり、体調が悪くなってしまうといったトラブルやリスクはゼロではありません。
入院治療が必要となってしまう症例にはどのようなものがあるのか、湘南IVFクリニックの田中先生に伺いました。
「卵巣刺激の際、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の場合は、症状によっては1週間程度入院することがあります。
子宮筋腫などがあって腹腔鏡の手術をする場合は、当院では日帰り手術ですが、
2~3日入院を要する施設もあるようです。
その他には流産や子宮外妊娠、また、ごくまれなケースですが、
人工授精後に感染による腹膜炎を起こし、入院して治療を受ける方もいます」
となると、心配になってくるのが入院費です。
経済的な負担が避けられない不妊治療。それに加えて、予想外な入院費の出費が重なると、さらに負担が増えていくことに……。
「医療者側も安全のことは一番に考えながら治療を行っていますが、残念ながらリスクがまったくないとは言い切れません。
ですから、安心して不妊治療に専念していただくためには、
医療保険に入っていただいているかどうかが大きなポイントになってくるんですね。
実際、当院でも初診時に〝医療保険に加入されていますか?〟と患者さんにお聞きすることがあります」
経済的な負担が減れば治療もよりスムーズに
患者さんの経済的な負担が減るということは、医師にとっても望ましいことだそうです。
「患者さんが金額に負担を感じると、治療のステップアップを躊躇されるだけでなく、〝もうやめてしまおうかな……〟と不妊治療自体に対するモチベーションも下がっていきます。次の治療をすれば妊娠に至ることができるかもしれないのに、それはもったいないですよね。
治療の内容などで迷われている方には、患者さんがご納得されるまでお話しすることもできますが、経済的なこととなると、医師側から無理におすすめすることはできませんから、こちらもつらいですね」
さらに田中先生は、不妊治療そのものに対しても、治療費の負担を軽減できる保険があればベストだと言います。
「たとえば人工授精は、現在だいたい1万5000円~2万円程度です。1回の治療ではそれほど高く感じませんが、3回、4回となると金額が大きくなります。体外受精や顕微授精の場合は助成金が出る場合が多いですが、人工授精では補助が出ない自治体も多いです。高額ではなくても、人工授精を受ける度に1万円程度の金額が保障されるような保険があれば、患者さんは助かるでしょうし、医師も積極的に治療をすすめられると思います」
田中 雄大 先生
慶應義塾大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。
日本生殖医学会生殖医療専門医。
大和市立病院産婦人科勤務、内視鏡手術の専門病院を目指した
矢崎病院婦人科での勤務などを経て、2009 年、矢崎病院に不妊治療専門の
湘南IVF クリニックを開設。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。
ジネコが相談!
皆さんのニーズをしっかり調査しジネコと医療保険の開発を目指します
不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないかジネコがさまざまな保険会社にアプローチしたところ、
アイアル少額短期保険株式会社が賛同してくださいました!
同社の副社長・安藤克行さんが、その内容についてお話ししてくださいました。
不妊治療中でも入れるわかりやすい医療保険を
万が一のことを考えて、不妊治療中も加入しておきたい医療保険ですが、ジネコユーザーのアンケートでは、
「不妊治療中は加入を断られた」
「保険には入っていたけれど、保障対象外の治療があるのを知らなかった」
など、困ったことがあるという声が寄せられました。
そこでジネコでは不妊治療中の皆さんに合った医療保険ができないか、
さまざまな保険会社にアプローチ。積極的に賛同していただいた
アイアル少額短期保険株式会社と一緒に、わかりやすい医療保険の開発を目指すことになりました。
「現在の医療保険は、不妊治療中でも加入できたり、できなかったりしますし、保障の内容も保険会社によってまちまちのものが多いと思います。
保険に関する情報提供の仕方が不明瞭だと、ご自身に合った保険を探すことは困難だと思いますし、医療保険に加入すること自体も諦めてしまいがちです。
そこで、弊社が今回開発するにあたって考えたのは、
〝とにかくわかりやすい保険を〟ということ。
どの病気や部位が保障の対象外なのかなど、条件をはっきりさせたうえで、不妊治療中でも加入できる医療保険を作りたいと考えています」
(アイアル少額短期保険株式会社取締役副社長・安藤克行さん)
同社では、お客様の声を反映し、新たなリスクや小さなニーズに対処できる「オリジナル保険」の開発に注力。
〝愛ある(=アイアル)〟保険づくりを目指している会社です。
きめ細やかな発想や対応が必要であると考え、女性社員2名も加えたプロジェクトチームを立ち上げました。
ジネコと医療保険開発9月1日の販売を目指す
「今回『ジネコ』と一緒に、不妊治療中の皆さんに合った新しい保険を考え、9月1日の販売を目指しています。
まず、第一段階は〝不妊治療中でも加入できる医療保険〟ということ。
そして来年度には、不妊治療の結果、何らかの疾病が生じた時にお見舞い金が出るなど、特約付きの商品を考えています。
また、保険の特徴に配慮して、申し込みは対面ではなく、インターネットのみにします。
その分、シンプルでわかりやすいものになるようにしようと考えています」(安藤さん)
去る5月9日には、実際に不妊治療をしている患者さんの声を聞くため、
ジネコユーザーさんとの座談会も行われました。
「皆さんのニーズに合わせるために、今後も深く調査して、さらに保険の内容をバージョンアップさせていく可能性もあります」
と安藤さん。
運命的なめぐり合わせか、同社は東京・日本橋の、安産・子授け神社として有名な水天宮のすぐ近くにあります。
そこで、保険証券を水天宮でご祈願してからお送りしたり、申し込まれた方にはもれなくお守りストラップをプレゼントしたりという、
愛ある企画も検討中です。
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皆さんが安心して不妊治療できるよう、ジネコではこれからも、
アイアル少額短期保険株式会社のようなご協力いただける企業とともに、お手伝いをしていきます!
アイアルについてもっと知りたい方は
→ http://www.air-ins.co.jp/
ジネコ 保険座談会
→ http://www.jineko.net/special_contents/54/
アイアル少額短期保険株式会社
今回の保険のプロジェクトチームのメンバー
副社長 安藤 克行 さん(中央)
木村 玲奈 さん(右)
野口 あゆみ さん(左)
アイアル少額短期保険株式会社新たなリスクやニッチなニーズに対できる「オリジナル保険」の開発に注力し、
アクティブな女性を応援する医療保険や、マンション中高層階専用の家財保険などを販売。
お客様からの「ありがとう!」を積み重ねていく企業を目指し、愛のある身近な保険を提供しています。