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採卵予定の数と実際の数の違いについて。

専門医Q&A 女性の健康

採卵予定の数と実際の数の違いについて。

「卵が6個とは、少ないのでしょうか?次回は、誘発法を変えてもらったほうがいいですか?あと、卵があっても取れない原因について教えてください。」

2010.10.27

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M★Mさん(30歳)


先日、初めての顕微授精(男性不妊の為)に挑戦しました。(私は一通り検査しましたが、異常なし。)
はじめ超音波の検査で卵が6個見えます。と言われ、数がこれ以上少ないとやめますが、中途半端な数なので、やってみましょう。と言われました。
でも、採卵当日6個ある卵のうち右側は2つ取れましたが、左側は針でついても、取れなかった。と言われました。卵があっても、採卵できないということは、ありますか?
詳しい説明もなく、結局採卵できた2つを顕微授精し、そのまま2つ移植しましたが、(1つはグレードがよく、もう1つは少し遅いと言われました。)残念な結果となりました。
私が通院している病院では、アンタゴニスト法だと思います。
卵が6個とは、少ないのでしょうか?
次回は、誘発法を変えてもらったほうがいいですか?
あと、卵があっても取れない原因について教えてください。
凍結卵もないので、また採卵からのスタートで、不安でいっぱいです。





お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




採卵前の6個という数は、卵胞の数のことです。卵胞の中に卵(卵子)があります。1個の卵胞の中に1個の卵子があるのが普通です。
しかし、体外受精ができるようになって採卵してみると、卵子の取れない卵胞も結構あるのというのが現実です。
卵子が取れない理由としては、いくつかのことが考えられます。
採卵自体がうまくできなかったために、卵子があったのに取れないこともあるかもしれません。
しかし、どんな医者が試みても、100%採卵できることはありません。そこで、卵子が入っていない蔵の卵胞もあると考えられています。
初めから空の卵胞の可能性もありますし、卵子の発育が不良となって卵子が吸収されて空の卵胞になる可能性も考えられています。
また、卵胞の数は排卵誘発の刺激によって異なります。刺激が弱いと数も少なく、刺激が強いと数は増えます。
6個卵胞があれば、数としては十分かと思います。
1回だけでは判断できませんが、卵胞の数の割には採卵数が2個と少なめでしたから、次回は少し排卵誘発法を変更してみるのもいいと思います。





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