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子宮卵管造影検査の正診性は?

専門医Q&A 女性の健康

子宮卵管造影検査の正診性は?

2011.6.27

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ライオンポニーさん(30歳)

これまでタイミング法を4か月ほど試み、子宮卵管造影検査をするも、医師に「検査結果がよくわからない。片方はモヤがかかっているため、再検査したほうがいい」と言われました。子宮は問題なし、ホルモン検査も異常なし、過去にクラミジアもないのに再び検査をすることに納得がいきません。
また、夫の精子に異常はなく、フーナーテストも良好ですが、「タイミング法で妊娠しないのは卵管に原因があるからかもしれない。人工授精をしてもあまり意味がない可能性があるので、体外受精に進むことを視野に入れてもいい」とのこと。
早めに赤ちゃんを授かるには、今後どのような治療をしていったらいいのでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

安部裕司 先生 (CMポートクリニック)


私自身の目で責任を持って最後まで見届けたい。
そのような想いから全ての患者さんを私が担当しております。

また、「フレンドリーアート」を信念に精神的、身体的、経済的な負担をできるだけ軽減することを目標としています。

不妊治療は年齢との戦いです。
患者さんの時間を無駄にしないよう土日、祝日も診察をしています。
患者さんの希望を重視した上で、最適な治療をご提案していますので、
気軽に相談に来てください。


■略歴■

昭和33年9月12日
大分県別府市生まれ

昭和58年3月
東邦大学医学部卒業

昭和58年4月
東邦大学大学院医学研究科入学

平成8年7月
東邦大学医学部講師(産科婦人科学第1講座)

平成14年2月
東邦大学医療センター大森病院 婦人科リプロダクションセンター長兼任

平成18年8月
東邦大学医療センター大森病院退職

平成18年9月
CMポートクリニック院長

・日本産科婦人科学会専門医
・日本生殖医学会生殖医療指導医
・日本生殖医学会
・日本受精着床学会評議員
・日本哺乳動物卵子学会評議員


■受賞■
・林賞(マウス体外受精卵の移植成績に及ぼす環境因子と子宮内膜相関の検討)
・日本不妊学会学術奨励賞(ヒト桑実胚/胚盤胞移植における臨床的検討)




≫ CMポートクリニック

一般的に子宮卵管造影検査の正診率は77~80%程度と言われているので、ライオンポニーさんのように一度で検査結果がはっきり出ないというケースはよくあることなんですね。そのときの子宮内膜の厚さや、検査の際にエアバブルがポンと詰まってしまうだけでも結果が変わってしまうことがあります。

閉塞や癒着など、卵管の状態を100%調べたいということであれば、腹腔鏡検査という方法があります。しかし腹腔鏡は手術ということになるので、ご本人の負担を考えたら、担当医の先生がおっしゃるようにもう一度子宮卵管造影検査を受けられるほうが望ましいかもしれません。

2回目は、問題のあることがわかっているうえでの検査なので、より集中的に診ることができます。受けられる意味は十分あると思いますね。

人工授精にされるか、体外受精に進むかは、再検査の結果が出てから検討されても遅くないのでは? 当院の場合なら、片側の卵管はちゃんと通っているということでしたら、年齢的にもまだお時間があるので、タイミング法の後は人工授精を7回程度ご提案する方針になるかと思います。

体外受精に進まれるかどうかは、卵管の状態、そして、ご本人のご希望次第ということになってくるのではないでしょうか。


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