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卵巣癒着

専門医Q&A 女性の健康

卵巣癒着

2012.3.21

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らてさん(31歳)

はじめまして。
不妊治療をはじめて半年が経過しました。
タイミング法をはじめる前に卵管造影・採血検査を行い、どちらも異常はみつかりませんでしたが、問診の際に過去に盲腸をちらしてことがあることが引っかかるといわれました。

そして、タイミング法を行う中で無排卵が2回あり妊娠することもなく現在に至ります。

医師から、盲腸をちらしたことで卵巣癒着が気になるか腹腔鏡手術か体外受精へステップアップするべきと言われました。
セカンドオピニオンを求め、他の婦人科へ通ってみようか悩んでいるのですが。。。


お話を伺った先生のご紹介

田中雄大 先生 (メディカルパーク湘南)


メディカルパーク湘南は、産婦人科専門病院です。 最先端の不妊治療、熟練の内視鏡技術、最新鋭の医療機器。全てにおいて妥協を許さず、粋を極めた理想を追求しました。構想から足掛け7年、長くかかってしまいましたが、私が予てから目指していた理想の産婦人科医療が漸く実現します。 「メディカルパーク」という言葉には、この病院が、患者様の様々な要望に応え、皆さんが集う公園のような場所になればという思いが込められています。医療は常に変革しています。そして患者様のニーズも多様化し続けています。私たちはこの湘南の地から、新しい医療を発信して参ります。そして多くの患者さんに1つでも多くの幸せを運べるように、職員一同、全力で邁進して参ります。

メディカルパーク湘南が皆様に愛される病院になることを願って止みません。末永く、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

【略歴】
1991年 慶應義塾志木高等学校卒業
1997年 慶應義塾大学医学部卒業
1997年 在沖縄アメリカ海軍病院インターン
1998年 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室入局
2004年 慶應義塾大学医学部医学博士取得
2009年 聖マリアンナ医科大学非常勤講師就任
2011年 中国蘭州大学第2附属病院 名誉教授就任


【資格】
医学博士
日本産科婦人科学会       産婦人科専門医
日本産科婦人科内視鏡学会  技術認定医
日本外科内視鏡学会       技術認定医
母体保護指定医
日本生殖医学会         生殖医療専門医

【学会賞受賞】
2004年 第20回ヨーロッパ生殖医学学会
      最優秀ポスター賞受賞
2005年 第57回日本産科婦人科学会学術講演会
      グッドプレゼンテーション賞受賞
2007年 第49回日本産科婦人科内視鏡学会
      最優秀ビデオ賞受賞

【著作本】
「最新 不妊治療・体外受精がわかる本」
大規模なアンケート調査から多くの方が悩まれている症状や治療に対する疑問に
最新情報を交えてお答えしています。
セカンドオピニオンブックとして、お守りのように持っていただきたい1冊です。
( ジネコSHOPで発売中 http://bit.ly/1KtsKZo )
 




≫ メディカルパーク湘南

盲腸の治療による癒着の有無は、実際に腹腔内を観察してみないと分かりません。
そういった意味で腹腔鏡手術に進む、という選択肢はあるかとは思います。
ただ、腹膜炎まで発症し、何度か手術を繰り返した、などという症例でもあれば別ですが、経験的には、盲腸単独で妊娠を明らかに妨げる程の癒着を遭遇することは非常に稀かと思います。
仮にもし卵管周囲の癒着があれば、卵管造影検査で指摘されていたはずかとは思います。

卵管造影が問題無いとの事ですので、現時点で、癒着に関してそれほど強く懸念する必要は無いようにも思います。
ただ、癒着が無くても腹腔鏡下に腹腔内を洗浄するだけでも、自然妊娠の確率が上がる事は良く知られた事実です。

年齢が31歳と大変お若いことから、自然妊娠の可能性を高める為の目的で腹腔鏡手術を選択されるという道はあるかとは思います。
年齢的には、まだまだ余裕がありますが、半年通院して結果が出ていないということで、そろそろ焦りが強くなっている頃では無いでしょうか?
そういう意味から体外受精を考えることも良いかも知れません。

どのタイミングでステップアップすべきかは、良く担当の先生と相談して決められたら宜しいかと思います。


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