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人工授精後の風邪

専門医Q&A 女性の健康

人工授精後の風邪

2013.11.11

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なかゆさん(39歳)

人工授精を行った2日後に風邪をひき、37度以上38度未満での熱を出してしまいました。
もし、受精していた場合、受精卵は熱でダメになってしまうことあるのでしょうか?

今回4回目のAIHは、主人の精子の成績も良く、調整精子1000万個でトライできたので、成功することを強く願っています。




お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

発熱した温度と受精卵の環境温度が同じかといったら、そうではないですよね。39℃や40℃の高熱がよほど長期で続かない限り、まず受精卵への影響はないと思います。すごく暑い国の人がなかなか妊娠できないかというと、そういうわけではありませんし。ただ、熱中症のように深部体温の調節が出来なくなるような病態になれば影響が出てくる可能性はありますが、37℃台の発熱で影響があるというのは考えにくいですね。

薬に関して言えば、僕はあまり躊躇なく出します。もちろん妊娠中に投与できるものを選んでですが。市販薬でもある程度考慮してあるので、「妊娠中は飲まないでください」と書いてあるものはやめた方が良いですが、「医師に相談してください」と書いてあるものは、よほど長期大量投与しない限りは大概大丈夫なんですね。

もちろん、自己判断より医療機関に相談して薬を出してもらうのがベストです。解熱剤などはどちらかというと妊娠末期に制約がある薬の方が多いんですね。妊娠初期は、有益性が危険性を上回る場合は投与しても良いとされています。あまり高熱がずっと続くというのも気持ちの良いものではないので、解熱剤などは使ってもいいんじゃないかなと思います。


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