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冷え性で体外受精を4回しましたが、 一度も着床しません。年齢的に卵の老化が心配

冷え性で体外受精を4回しましたが、 一度も着床しません。年齢的に卵の老化が心配

冷え性で体外受精を4回しましたが、 一度も着床しません。年齢的に卵の老化が心配

2013.6.25

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相談者
TOAさん(42歳)
■ 冷え性が体質だと思っていましたが、不妊治療をはじめたころから、冷えは良くないことを知りました。漢方薬を服用しましたが、長年の冷えは解消されませんでした。子宮筋腫が大きくなってきているといわれ、体外受精は4回したのですが、一度も着床しません。年齢的に卵が老化してしまっているのではないかと不安です。どのように体質改善したらいいのでしょうか?



原因をいろいろ探して悩むよりも、体質改善のために不妊に詳しい漢方薬局で相談を


不妊治療で卵巣やホルモンなどの生殖能力に関係する臓器は「腎」で、その働きが重要です。自覚症状を診てみますと、低温期が長い、月経期間が短い、月経血量が少ないなど、「腎陰」の働きが弱いし、高温期が短い、体温が全体的に低い、冷え性など「腎陽」の働きも弱いようです。


生殖能力の働きを高める動物生薬が配合されている「補腎薬」を用いる


疲れやすい、足腰のだるさや冷えなどから「脾腎両虚」の症状があります。また、子宮筋腫が大きくなっていることから「瘀血」の症状もみられます。治療のポイントとしては、生殖能力の働きを高める「補腎薬」を用います。八味丸も補腎薬ですが、動物生薬が配合されている中成薬で「腎精不足」を補います。それから子宮筋腫が大きくなってきているということなので、瘀血症状をより改善するために「活血破血薬」を用います。さらに着床がしにくいことから、子宮内膜を補う「補血薬」も用います。「当帰芍薬散」は補血薬ですが、補血薬に補気薬も配合されていて、疲れやすい状態も改善される「気血双補薬」の方がいいでしょう。


不安な気持ちは「不妊カウンセラー」に相談すると気持ちが安らかになる


年齢的に卵が老化しているのかが不安ということですが、それに関連する検査の1つである「AMH」の数値はどうなのでしょうか?不妊治療は、みなさん不安で一杯です。その不安を「不妊カウンセラー」の方に相談してみてください。きっと気持ちが安らかになると思います。日常生活では、体を冷やさないように、冷たい飲食物は控えめにしてください。またホルモンの働きが良くなるように、午後10時~午前2時は熟睡しているように、早寝の心がけを。瘀血の改善、予防にはウォーキングなどの軽い運動や、体を温めて血行を良くする入浴を毎日しましょう。不妊の原因をいろいろ探して悩むよりも、今より少しでも妊娠しやすい体質に変えるために、不妊に詳しい漢方薬局で相談をしてみてください。西洋医学と中医学を上手に組み合わせて、TOA さんが子宝に恵まれますように。



渡邊 英俊 先生
薬剤師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・教員免許を持つ。西洋医学を学び、中医師より中医学の教えを受け、北京で研修をする。また不妊学会で研鑽を積み、学会認定の「不妊カウンセラー」「生殖医療相談士」を取得する。県外からも男女不妊症の患者様が来店され、信頼を得ている。NHK や民放のテレビ・ラジオに出演したり、専門学校の講師や講演会でも活躍中。




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