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クラミジア抗体検査(血液検査)igGのみ陽性、抗生剤投与は必要?

専門医Q&A 女性の健康

クラミジア抗体検査(血液検査)igGのみ陽性、抗生剤投与は必要?

「放置しておくと、不妊症の原因にもなるときき、まだ菌が残っているかどうか?抗生剤を念のため飲んだ方が良いのか?不安になっております。」

2014.2.27

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みよさん(25歳)


クラミジア抗体検査(血液検査)igGのみ陽性、抗生剤投与は必要か?
先日クラミジア抗体検査(血液検査)を受けました。
検査結果で、
IgA 0.261 (-)陰性
IgG H1.259(+)陽性
となり、「過去にクラミジア感染既住がある様です」と診断されました。
ちなみに、クラミジア抗原検査(膣分泌液)では、陰性でした。
こちら、あくまでも過去の感染であり、今現在はクラミジアには感染していないということで、病院では、特に治療する必要は無いと言われました。
しかし、病気についてネットで調べていたところ、IgAが(-)でも、IgG(+)である場合は、念のため抗生剤を飲んで治療するケースもあると見つけてしまい、不安です。
上記の結果からは、もう菌は残っておらず、抗生剤も飲んで治療する必要が無いということで問題ないのでしょうか?
放置しておくと、不妊症の原因にもなるときき、まだ菌が残っているかどうか?抗生剤を念のため飲んだ方が良いのか?不安になっております。
ちなみに、子作りをそろそろ開始したいと思っております。
念のため夫にも、尿検査と喉の検査はしてもらう予定です。
どうぞ宜しくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




IgA、IgGは感染した時に菌をやっつけようとする抗体です。
感染が終わっても抗体はすぐになくなりません。
IgA抗体のほうが早く(-)になることは間違いないのですが、結構長く(+)になっている人もいます。
ですからIgAが(-)になっていれば、普通はだいぶ前の感染と考えていいと思いますし、
抗原検査でもクラミジアの菌は発見されていないということなので、
この場合は治療しないのが一般的です。
予防的に薬を出す先生もいないわけではありませんが、普通は飲まなくても大丈夫です。
また抗原検査で(-)であれば、菌はないと思ってもらっていいのですが、それも100%ではないので、
臨床的に何か感染を起こしていないか、症状は出ていないかも見ないといけません。
普通に生活していて感染症がないのであれば、今は菌がいないと考えられます。
ちなみに過去に感染し、治療した覚えがないのに治っているということがあります。
これは自力で治したのか、あるいは風邪など他の症状で抗生物質を飲んだために
治ったと考えらます。
しかし、クラミジアは終生免疫ではないため、1度かかっても再度感染することもあります。





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