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採卵後の生理について

専門医Q&A 女性の健康

採卵後の生理について

2015.11.15

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チビ太さん(40歳)

こんにちは。
11月8日にはじめての採卵をしました。
アンタゴニスト法で16個の卵が取れました。

その後、生理が5日目で来て、たった2日で終わってしまいました。
量も、普段より少なかったです。

8月中旬に稽留流産の掻把手術を受けていて、それからずっと生理の量は減っているのですが、内膜が薄くなっているのか心配です…
大丈夫でしょうか?
また、今後内膜が厚く復活してくれることはあるのでしょうか?
とても心配です。


お話を伺った先生のご紹介

山口剛史 先生 (醍醐渡辺クリニック)






≫ 醍醐渡辺クリニック

タイミング後に妊娠されたのに、8週で心拍が止まったとは残念です。その後に掻爬手術を受けたとのことですね。その後の転院、年齢のこともあり思い切って体外受精に踏み切られ、着床前診断待ちとのこと。かなり慎重に治療をされたのだとお察しいたします。

さて、流産手術を受けたから月経の量が減ったとのことですが、加齢にともなう月経不順も影響している可能性があります。必ずしも月経の量と内膜の厚さが相関するとは限りません。理論的には子宮内膜は卵胞ホルモンが作用することで内膜は厚みを増してきますので、移植前に高濃度のエストロゲンを投与してみることで内膜の厚みには期待できるかもしれません。移植前の周期をホルモン補充周期とするか、自然周期とするかで内膜の厚みに違いがでることもあります。

移植前に内膜の厚さについては、「薄くても7mm以上であり、9mm以上が適正である」と示唆する報告はあるのですが、子宮内膜への胚の着床過程については不明なことが多いです。子宮内膜が4mmでの妊娠例の報告もあります。実際、「内膜が薄ければ妊娠しないのかどうか?」についてですが、子宮外妊娠で経験するような卵管妊娠では、着床環境が悪いのに着床してしまいますし、帝王切開後の創部瘢痕(はんこん)部での妊娠では、傷が治癒した後の内膜の薄いところへ着床します。幸いアンタゴニスト法で16個の卵が取れているとのこと。決して内膜の厚さだけが着床の可否を左右しているわけではありませんので、前向きにとらえて治療を続けてみてください。


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