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ホルモン周期について

専門医Q&A 女性の健康

ホルモン周期について

「次の周期はホルモン補充の量を増やす事によって、なにか良くない事とかありますか?多めにとってもいいのか、よくないのかわからなくて質問させていただきました。」

2017.6.29

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あゆさん(36歳)


体外受精をして陰性でした。
ホルモン周期での胚盤胞移植でD11までエストラーナ2枚を貼ってました。内膜が11mmになったので、D16で移植になりました。移植の際血液検査などはなくそのまま移植、そこからD30が判定日でその間の通院はなしで、判定日も病院で貰った検査薬をお家でして陰性ならまた生理3日目に来てくださいと言われました。そこで質問したいのですが、移植後のホルモン補充はエストラーナ2枚とワンクリノン1日1回なのですが、これで足りてるのでしょうか?他のブログさん達を見てたら他にも飲み薬なども飲んでるみたいなのですが、次の周期はホルモン補充の量を増やす事によって、なにか良くない事とかありますか?多めにとってもいいのか、よくないのかわからなくて質問させていただきました。あと、D16で内膜だけを見て移植というのは大丈夫なのかも疑問なので質問させてください。よろしくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

松山毅彦 先生 (厚仁病院)


■メッセージ
平成8年に香川県丸亀市にて、厚仁病院産婦人科を開設いたしました。
産科と不妊症の診療を二つの柱として、それぞれの分野の特色を生かしつつ診療を行なって参りました。今後もこの二つの柱を中心にハイレベルの診療を提供できるように努力をしていくつもりです。まだまだ、皆様の御期待に沿った診療ができているとはいえない部分も多々あるかとは思いますが、よろしくお願いいたします。
■県外からの受診の方も増えています
開設当初は地元の方が多かったのですが、現在では県外からも不妊治療に来院する方が増えてきました。不妊症は現代社会の住環境や食生活の変化によるところも多く、現代病とも呼ばれるほど社会的問題になりつつあります。私たちはそのような困難な問題のなかで、家族という心のケアもしながら、少しでも皆様の立場に立った医療を提供できるよう努力してまいります。
また、産科部門ではひとりひとりに合った質の高い診療を行うよう心がけています。妊娠への不安や心配を全面的にサポートし、安全面にも十分な配慮を行っています。
昭和59年東海大学医学部卒業。
同大学病院にて研修医となる。昭和61年同大学医学部大学院(外科系・産婦人科)入学。 その後小田原市立病院産婦人科医長となる。平成5年学位取得、東海大学付属大磯病院産婦人科に勤務、 永遠幸マタニティクリニック副院長を経て、平成8年に厚仁病院産婦人科を開設する。平成20年厚仁病院理事長就任
香川大学医学部臨床准教授
東海大学医学部非常勤講師
日本生殖医学会生殖医療指導医


≫ 厚仁病院




移植周期のホルモン補充としてあゆさんが処方されているエストラーナは、子宮内膜を厚くする卵胞ホルモン製剤です。また、ワンクリノンは1日1回で黄体ホルモンを1日分以上補充できる薬です。移植周期では、この2つのホルモン製剤が使われていますが、これで十分量のホルモン補充が可能のはずです。人によって吸収率が変わることなどの理由で、念のため他の薬を併用する医師もいますが、その差は微々たるものでしょう。私が思うに、この先生は薬の量を最低限にして、費用の負担を減らす方針なのだと思いますよ。このクリニックがワンクリノンだけを採用しているかどうかは分かりませんが、最低限のホルモン補充をやってみて、もし思うような結果が出なければ、医師に相談してみてもよいかもしれません。
また、D11の内膜厚だけで移植日を決定している点についてですが、内膜の厚みがある程度あれば、移植日の決定は可能と考えられます。ただ、当院の場合は、その裏付けを取る意味でホルモンの値を調べています。ホルモン補充周期はそれほど厳密にならなくてもいいと思うので、当院ではだいたいD14頃から黄体ホルモン製剤を追加することとしています。D10〜D14の間で患者さんの都合のいい時に来ていただいて、内膜の厚みとホルモン値より移植日を決定し、黄体ホルモンの補充を始める日程を決定しています。





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