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早発閉経

専門医Q&A 女性の健康

早発閉経

2018.5.11

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はなさん(43歳)

30代後半から生理が来なくなったりして結婚した後に病院で調べて貰ったら早発閉経と言われました。
その後不妊治療のできる病院に通って毎日注射していましたが一度も卵胞は見えませんでした。40歳になってから低刺激法をしたいと思って低刺激法をしてくれるクリニックに行きました。毎回は卵胞はみえなかったけど一年で3回は採卵にしましたが移植まではいけませんでした。
去年の9月にivaを受けてそこの病院で点鼻薬とまた毎日注射しましたが今の所卵胞は見えません。前に低刺激法で見えたのでivaを受けた病院で低刺激をしています。
今の病院で点鼻薬と注射の高刺激を続けていた方がいいのか、前に低刺激法をしてて卵胞が見えていたから低刺激法をしていくべきか悩んでます。
よろしくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

福田勝 先生 (福田ウイメンズクリニック)


●医師福田勝の信念は、不妊症に悩むご夫婦に元気な赤ちゃんが授かるように、現段階で最大限の医学的な成果を患者さんに提供することです。

●研究の成果は多数の研究論文の形で発表しています。

●最新の医療機器を設置し、最先端の治療法について日々研鑽を続けています。

●プライベートクリニックの目的は、患者さんの負担を最少限にすることです。
身体的、精神的な負担はもちろん、時間と経済的な負担を軽減する努力を惜しみません。


■院長プロフィール 

昭和51年 順天堂大学医学部卒業
順天堂大学医学部大学院卒業
米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学
順天堂大学医学部産婦人科学教室講師

日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会(旧日本不妊学会)生殖医療指導医
順天堂大学医学部産婦人科非常勤講師
東邦大学医学部産婦人科非常勤講師



≫ 福田ウイメンズクリニック

IVAというのは早発卵巣不全の方に対する治療で、卵巣の組織を体外に取り出し、卵巣内にある卵子を体外で成長開始させてから再び体内に戻す技術です。ただし、卵巣内にわずかでも卵胞が残っていることが条件となります。

IVAはごく限られた施設でしか受けられない治療です。普通のクリニックであれば、エストロゲン療法やGnRHアゴニスト療法をやるのではないかと思います。エストロゲン療法はゴナドトロピンを正常化して卵胞の発育を見る治療法です。3~6カ月続けて、正常化してくるかどうかを見ます。GnRHアゴニスト療法は4~8週間投与します。どちらも卵胞が出てきたらHMGを使って高刺激をします。

はなさんは低刺激で3回採卵できたと書かれていますが、もしかしたらエストロゲン療法のフィードバックか、GnRHアゴニスト療法をやっていたから、卵胞が見えてきたのかもしれません。

IVAのあとは通常、相当な量の注射を打って卵胞を育てるのですが、はなさんがどこまでやっていたのかは不明です。ただIVAを受けてから半年以上たっているので、効果はなかったと考えたほうがいいでしょう。

IVAを受けたということは、組織検査で卵胞もあったわけですから、今後はエストロゲン療法か、GnRHアゴニスト療法でHMGを多く使ってみるような方法がいいのではないでしょうか。


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