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排卵の周期に乱れが......。漢方の影響でしょうか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

排卵の周期に乱れが......。漢方の影響でしょうか?

2010.9.16

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ゴーヤさん(32歳)

先周期から漢方を服用しています。黄体機能不全と高プロラクチン血症があり、来月、体外受精を予定しているため、卵の質が少しでもよくなればと思って始めました。

漢方を飲み始めた周期から排卵まで、日数がかかるようになり、漢方を飲む前は14~15日目で自然排卵していたのですが、先周期は18日目、今周期は21日目での排卵でした。それも遅いため、点鼻薬での排卵です。生理の量は多くなりましたが、先周期は生理期間が9日ほどあり、今周期は排卵前に3日ほど、おりものに混じって出血がありました(こんなことも初めてです)。

高温期の体温も以前にくらべると低くなり......(他にホルモン剤を服用しても、です)。これは、漢方が私に合っていないということでしょうか?病院の医師に聞くと「漢方のせいとは言えないが、気になるのならやめてみては?」と。

漢方は即効性がないというので、もう少し飲んだほうがよいのか、漢方を飲まずに食事などで体調を整えていこうか、迷っています。


お話を伺った先生のご紹介

小島晃 先生 (小島薬局 本店)


1990年東京薬科大学。3年間大手製薬会社で東京の大学病院を担当し、西洋医学の医療現場を学ぶ。高度に細分化された西洋医学の治療に疑問を感じ始めているとき、人間全体を見る中医学を知る。

東京・高円寺(現在は中野に移転)にあるイスクラ中医薬研修塾で1年間学び、1994年より小島薬局本店で漢方相談に従事する。

1995年から3年間北京中医薬大学日本校で中医学をさらに研鑽し、1998年の卒業と同時に国際中医師試験に合格する。
1997年より日本中医薬研究会学術委員を務め、2002年~2006年まで日本中医薬研究会学術委員長を務める。
2003年7月発刊の「東洋医学の名医134人徹底紹介」に紹介される。
2008年5月に自身が学んだイスクラ中医薬経営塾の講師に就任する。
2008年7月に湖北民族学院の客員教授に就任する。
2011年1月に日本中医薬研究会学術委員長に再び就任する。
2011年3月に湖北中医薬大学の客員教授に就任する。

著書に「女性の悩みは漢方で治す」(知道出版)、「不妊症周期療法のお話」(自費出版)がある。
現在、小島薬局本店で漢方相談を行い、後進の指導や中国医学の普及に努めている。



≫ 小島薬局 本店

漢方薬を服用してから、排卵日が遅れるようになったということですね。一つだけ確認したいのは、漢方薬を服用する前の数ヵ月間に、排卵誘発剤や黄体ホルモン剤、プロラクチンを下げる薬などの西洋薬の服用があるかどうかです。

もし、前記のような西洋薬を服用していて、漢方薬を飲んでから西洋薬を中止した場合は、漢方薬の効果が出る前に西洋薬を中止した影響のほうが出た可能性があります。


しかし、西洋薬を全く服用せずに生理周期が安定していたところに、漢方薬を飲んで排卵が遅れたということであれば、漢方薬が体質に合っていない可能性もあります。
ゴーヤさんの症状や基礎体温、現在服用している漢方薬などを拝見していないので、具体的にお答えすることは難しいのですが、私の経験では、漢方薬の服用で卵巣機能が改善され、黄体ホルモンの分泌がよくなったというケースは多くあります。

また、生理周期が比較的安定している方は、周期療法を行うことで基礎体温の形がきれいになることもよくあります。


再度、漢方薬局の先生に現在の状況をお話して、より体質にあった漢方薬を処方してもらうのがいいと思います。また、相談してみて納得できる回答が得られなかった場合は、セカンドオピニオンとして他の漢方薬局の先生に相談することも一つの方法だと思います。


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