HOME > 不妊治療 > 漢方・鍼灸 > 卵巣年齢を若々しくするために積極的にとったほうがいい漢方薬や食品は?
HOME > 不妊治療 > 漢方・鍼灸 > 卵巣年齢を若々しくするために積極的にとったほうがいい漢方薬や食品は?

卵巣年齢を若々しくするために積極的にとったほうがいい漢方薬や食品は?

コラム 不妊治療

卵巣年齢を若々しくするために積極的にとったほうがいい漢方薬や食品は?

卵巣年齢を若々しくするために積極的にとったほうがいい漢方薬や食品は?

2015.1.29

あとで読む



相談者

さん(41歳)


【不妊の原因:卵巣嚢腫】
○冷え性である
○ゲップやおならが出やすい
○目がかすんだり疲れる
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○レバーのような経血の塊が出る
○のぼせやほてりがある
○寝不足の日が多い
○とくにおなかや下半身が冷える
○太りやすい




良質な栄養摂取や漢方薬、鍼灸などを利用し生活習慣や養生対策で卵巣の質を高める


最近、卵巣年齢に関心を持つ女性が大変増えています。医療機関でもAMHなどの血液検査を行って卵巣予備能をチェックするようになりました。卵巣年齢は、ご自身の卵巣のなかにある卵胞の数と質で決まります。残念ながら、数は生まれたときに決まっていますので増やすことはできません。卵巣の質を高める生活習慣や養生対策を取るしかありません。卵巣の質をつくる過程は約150日程度かかります。その間、卵巣の動脈に流れる血液の栄養をもらいながら1次卵胞から2次卵胞へと成長していきます。ポイントは骨盤内血流改善と良質な栄養摂取です。


コレステロールは卵巣を元気にする栄養素良質の脂質を積極的にとることが大切


卵巣を元気にする栄養素のおすすめは、女性ホルモンの材料となるコレステロールです。脂肪の多い青魚に含まれるEPAやDHAなどの良質の脂質を積極的に摂りましょう。しそ油、えごま油、亜麻仁油などのαリノレン酸は酸化しやすいので、加熱調理はひかえたほうがいいでしょう。

骨盤内血流を改善するためには、定期的な運動がおすすめです。1日1時間、ゆっくり呼吸をしながら少し汗ばむ程度の散歩をしましょう。よく通勤時間を散歩時間と考える方もいますが、浅い呼吸での運動や交感神経を刺激する作用からすると、適していないと思えます。帰宅後に30分ほど、ゆっくり散歩する習慣を身につけましょう。

時間がない方や運動が苦手な方におすすめなのが、「活血薬」を代表とする漢方薬です。漢方薬のメリットはいつでも毎日できることです。食事もそうですが毎日繰り返し行うことが、血流を改善し体質を立て直すために必要です。また、子宮は前方が膀胱、後方が直腸に接しているため、飲食物の温度も重要です。基本的に、自分の体温より冷たい食べ物は避けてください。


骨盤内血流を改善するために定期的な運動を漢方薬を利用すれば運動の補助になる


漢方薬は体質や「瘀血」の蓄積具合によって異なります。冷え性が強い方には、「温経湯」、貧血気味の方には「?帰調血飲」、ストレスの多い方には「血府逐瘀湯」などがあります。自分の体質を専門家にもみてもらってから服用してください。

即効性を期待する場合には鍼灸を利用することをおすすめします。東洋医学全般に時間がかかるイメージがありますが、そのなかにあって鍼灸は即効性が期待できる治療方法です。骨盤に血流を集める治療法に「三焦調整法」があります。この方法は骨盤の血流を改善するために考えられたものです。ストローの口を片方ふさいでしまうとストロー内の水分は閉じ込められたままですね。体も同じで、ストレスや仕事の負担がかかると頭部の充血が起こるため、骨盤への血流が抑えられてしまいます。また、胃腸や肝臓の血流が悪い方も同じです。さらに、冷え性や腰痛を持病で持つ方は、血流が悪くなります。「三焦調整法」は全身の調整を行いながら骨盤全体の血流を改善する方法です。1クールが12回で毎週1回のペースで治療します。詳しくは、「三焦調整法」を実践なさっている鍼灸師の先生にご相談ください。




西野 裕一先生


薬剤師。鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓蒙・普及させる活動に尽力。著書多数。




あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top