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ひどい冷え性と不妊治療のストレス

専門医Q&A 漢方・鍼灸

ひどい冷え性と不妊治療のストレス

2012.11.1

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ようこさん(33歳)

ひどい冷え性に悩んでいます。
排卵から月経時に腹痛があり、不妊治療にストレスを感じています。
そのせいかちょっとしたことでも落ち込みます。
とくに月経がくるたびに「今回もだめだった」とがっかりしてしまいます。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

ひどい冷えに悩んでいるとのことですが、典型的な陽虚証という症状がうかがえます。
体全体の代謝機能が低下しているのが原因です。

加えて足腰のだるさや性欲がないなど、腎気の弱さも出ているので、基本的な体質は腎陽虚証といえます。
腎気は生殖機能と密接な関係があるので、腎気が弱いと生殖機能がしっかり働かず、不妊症になりやすいのです。
腎陽虚証だと、体が温められないので水がとどこおり、浮腫などもおきてます。
水分をあまり欲しないのは、体に余分な水分があるためでしょう。
めまいや立ちくらみは、その余分な水分が頭部を犯すことと、もともと気が不足しているために、頭部に十分な栄養が届かないために起きていると考えられます。
子宮筋腫や内膜症、卵巣膿腫などがあるようですが、これらは、血液循環の悪い状態の瘀血が原因。瘀血は冷えからくるものが多いのです。
陽虚によって体を温めることができないため、結果、瘀血になってしまい、子宮筋腫や内膜症などの症状を引きおこしていると考えられます。
また、余分な水分があるため、体全体の循環が阻害されて瘀血の症状を悪化させています。

日常で気を付けることは、積極的に体を温めることです。
とくに下半身の冷えが強いと思いますので、しっかりとお風呂に浸かって、体の芯から温めましょう。
瘀血には適度な運動が効果的です。
一日30分程度のウォーキングやヨガ、太極拳など、体に負担にならない運動をしましょう。
ストレスが溜まっているようですから、へその下3寸のところにある、へそ下丹田で深く息を吸い込む、複式呼吸をすると、体がリラックスして気を補えます。
鍼灸治療では、腎陽を補う治療が中心になります。腎陽を補うことで、自分で体を温める力をつけ、生殖機能をUPさせていきます。
体が温かくなり気が充実してくると、余分な水分も減り、血液を送り出す力も出て、体全体の循環が改善していきます。


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