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男性不妊の改善

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男性不妊の改善

2014.1.21

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【えりさん(34歳)】
フーナーの結果が良くなかったため、主人が精液検査を受けました。
運動率17%、奇形率97%という結果でした。
医師からは、3か月様子を見てだめなら顕微を勧めますと言われています。
まだタイミング指導などを受けたこともないまま、いきなりこのような結果が出て、正直ショックで何も考えられません。

夫婦仲は良いと思うのですが、1年近くセックスレスで昨年の12月くらいから排卵日前後で月に1、2回行為があるくらいです。
子どもがほしいと思い、昨年の12月くらいから行為を持つようになったという感じです。
(フーナーを受けたのは、婦人科検診の時にアドバイスされてなので、割と軽い気持ちでした)

禁欲期間やストレスで精子には影響があると聞いたのですが、今回の結果は禁欲期間なども関係しているのでしょうか。
日常生活の改善やサプリなどで改善される余地があるのでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ)


私たちと一緒に悩みを解決しましょう
現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。

そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。
ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。



薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール

日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー
日本食品保健指導士
周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。
書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。



≫ クスリのミネサキ

「妊娠するため」の男性側の条件は①正常な性機能を持つこと、②に元気な精子があることです。えりさんのご主人はどちらも弱い点が見えます。
たしかに今回の受けられた精子検査のデータでは、自然妊娠が難しい数値なので担当医師が言われる「3か月様子を見て……」も正論です。

しかし、男性不妊検査の中で一番重要視される精液検査は1回の検査では判断できません。
体調や生活習慣、疲労度、ストレス度などに大きく左右されます。正確な情報を得るためには少し間を置いて数回行うべきです。
禁欲期間が長すぎると精子の運動率を低下させます。
さらに長すぎる禁欲期間はDNA損傷率も上がるとのこと。つまり受精能力が低下するわけです。
「妊娠力」をあげるには、週1~2回の夫婦生活が必要ですね。
えりさんのご主人のデータがないので良くわかりませんが、セックスレスになった原因が、仕事の疲れ、ストレス、生活習慣や食生活の乱れなどから、男性ホルモンが低下したのであれば、漢方薬や、機能性サプリメント、生活習慣の改善で充分に回復することができます。
漢方ではホルモン分泌、生殖機能を「腎」ととらえ、腎の働きを支えるものを「腎精」と言います。
「腎精」が充実していることは、男性ホルモンが充実していて、妊娠力があるということです。

漢方では「補腎精」という薬を使って男子力をあげていきます。
これは一般的な精力剤、強壮剤ではなく、精子発生のメカニズムである視床下部→脳下垂体→精巣という「性腺軸」を整えるという考えの漢方薬です。
「補腎精薬」には、「食用蟻」製剤、「魚鰾(ぎょひょう)」製剤、「鹿茸」製剤など、動物性の生薬が入ったものが効果的。
「腎精」が不足する状態を「腎虚」と考えます。精子の運動率、数の減少、奇形率など漢方では「腎虚」と言いますが、「腎虚」を引きおこす原因は「肝(ストレス)」、「脾(胃腸)」、「心(悩み)」との関係も深いのです。精子を元気にするためには腎の力を強める「補腎」と同時に自分の弱点をチェックし「肝」「脾」「心」も整えながら、体質を改善することがとても重要です。
男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してください。その結果でステップアップ治療などを判断しましょう。


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