HOME > 漢方・鍼灸 > 過眠は、よくない?
HOME > 漢方・鍼灸 > 過眠は、よくない?

過眠は、よくない?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

過眠は、よくない?

2015.1.20

あとで読む

卑弥呼さん(42歳)

結婚して2年7ヶ月たちますが、子どもはできません。睡眠は、だいたい11時には、就寝するようにしていて、朝は5時半に起きています。主人を送り出したあと、どうしても眠くて特に冬はそうで、7時半前後から、二度寝をお昼近くまでしてしまうことが、多いです。

そんなに寝てるのに夜になると不思議とまたちゃんと眠れて、2週間に1回ぐらい、夜全く眠れない時があるというパターンが続いてます。

この、パターンは、妊娠しにくさにつながってますでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

卑弥呼さん、はじめまして。
翠明館治療室の神薗といいます。

過眠は妊娠に悪影響を与えるかとのことですが、季節的には冬が多いようですね。

ある種の睡眠障害かと思いますが、特に日が短くなる冬に多いとのことですので、どうしても日中の太陽を十分に浴びることが出来ないと、睡眠リズムが崩れてしまうことが起こりますので、それが原因の可能性もあります。

東洋医学では、寝過ぎると肺を傷つけると言われています。肺は、空気を取り入れる臓器ですが、天の気を十分に取り入れることが出来なければ、慢性的な気の不足になってしまいます。

現在の症状を見ますと全体的に気が不足による症状が多いようです。また、気が不足しているために、気血の流れを上手く作ることが出来ず、気血の滞りもあるようです。

過眠が直接的に妊娠に影響することはありませんが、結果的に妊孕力が不足したり、気血の滞りによって、ホルモンの循環が悪くなったり、卵巣や子宮にしっかり栄養を与えることが出来ず、しっかり機能することが出来ずに、例えば、良い卵が育たなかったり、あるいは子宮環境が悪くなったりすることで、妊娠しず雷からになってしまう可能性はあると思います。

睡眠が足りないようでしたら、朝の眠気を我慢して、そのまま太陽を浴び、体を動かして交感神経に刺激を与えましょう。昼間眠気が起きたならば、30分程度昼寝をすると良いでしょう。

そうすることで、過眠は予防できるかと思います。それによって、気が充実し、木血の流れが良くなり、妊娠しやすい体に戻っていくと思います。

生活習慣は、その人の体を良くも悪くも作り上げますので、少しずつ、出来るところから生活習慣を改善し、妊娠しやすい体にしていきましょう。


一日も早く妊娠されることを、お祈りしています。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top