妊活のファーストステップ 「タイミング法」ってどんなことをするの?
インタビュー 不妊治療
妊活のファーストステップ 「タイミング法」ってどんなことをするの?
妊活のファーストステップである「タイミング法」ですが、具体的にどんな方法で行うのか、取り組む際のポイントを中野レディースクリニックの中野由美子先生に伺いました。
排卵日を予測してそこを狙って性交渉するのがタイミング法
妊娠しやすい日は、生理開始から約2週間後の「排卵日」
個人差もありますが、一般的に女性は月経が始まって約2週間後に排卵があります。そこで卵巣から排卵された卵子と、性交渉などで腟から入ってきた精子が出会い、受精。その後、受精卵が子宮に着床すると妊娠が成立します。すなわち妊娠しやすい日=排卵日ということになります。逆に言うと排卵日とずれたタイミングで性交渉をしても妊娠にはいたりません。
精子は生存期間が長く一般的に2~3日、長いと1週間近く生きるものもありますが、卵子の寿命は排卵されて半日が限度とされています。その短時間でタイミングよく精子と出会って受精、着床する必要があるのです。
そのため「早く妊娠したい」と考えるなら、ご自身の排卵日がだいたいいつ頃になるのかを把握しておくようにしましょう。
排卵日は、基礎体温をつけることでおおよその時期を予測することができます。
自己管理で行う方法と病院で指導を受ける方法の違い
不妊症のタイミング法は保険適用ですが、関連の検査は適用外のものも
タイミング法のみの通院は原則、保険適用外です。ただし、不妊症の検査の第一ステップとしてのタイミング法では保険診療が可能です。その場合でも正確なタイミングを知るうえで最も必要となってくる超音波検査には保険が適用されません。
しかし、保険適用の取扱いは施設によって違うようですので、受診前に確認してみてください。
最近では自治体ごとに不妊検査でかかった費用を助成してくれる不妊検査助成事業がおこなわれており、後で請求が可能ですので、一度自治体に確認しておくといいでしょう。