【Q&A】子宮の症状とその要因、改善策について-北村先生
専門医Q&A 不妊治療
相談者:holyさん(37歳)
子宮腺菌症が妊娠を阻害すると言われていますが、その原因と根拠についてもしご存知であれば伺いたいと思います。この症状をもっていますが、採卵3回、移植4回してきましたが、全てネガティブな結果となり、なかなかうまくいきません。
北村先生からの回答
子宮腺筋症が妊娠を阻害する原因としては、子宮が大きくなることで内腔も大きくなって着床し難くなることが考えられます。それ以外にも内膜の血流にも悪影響を及ぼしている可能性も挙げられます。
根拠として最新の2021のRBM Onlineという医学誌で、子宮腺筋症があると有意に妊娠率を下げることを様々な医学データベースを総括して示していることが挙げられます。
対策としては、移植前に3~4か月、GnRHa(皮下注射、点鼻薬)を使用してから、そのままホルモン補充周期(GnRHaあり)で胚盤胞移植すると効果的です。あるいは、ディナゲストも効果が期待できるかもしれません。