授乳中の食事。食べてよいもの・悪いものを教えて!
コラム 子育て・教育
なにかと気になることの多い母乳育児。ママが口にした食べ物の成分が母乳に影響を与えることを考えると、何を食べてよいか迷ってしまいますね。授乳中に食べた方がよいもの・悪いものについての質問に、看護師さんたちがアドバイスします。
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授乳中の食事についての相談:「授乳中は、どのような食事を心がければよいの?」
最近出産をし、母乳で子供を育てています。授乳により、子供に多くの栄養がいくのではと思っているので、授乳中の食事については自分だけではなく子供のことも考えたいです。授乳時期の母親の食生活について、これは気をつけた方がよい・これは食べない方がよいといったものがあれば教えてください。(30代・女性)
脂質・糖質の多いものは、食べ過ぎに注意が必要
母乳は血液からできているので、脂っこいものの食べすぎは血液をドロドロにし、乳腺を詰まらせる原因に。食べてはいけないことはないですが、適量にとどめることが大切なようです。
塩分・糖分・香辛料・高カロリーのものは摂り過ぎないようにしましょう。チョコレートなど油脂類が多いと、母乳が油っこくなります。勿論アルコールはいけませんし、カフェインは赤ちゃんが興奮してしまうので適量にし、水分を1日2L程度は飲むようにしましょう。(看護師)
授乳中はカルシウムを補うため、乳製品(牛乳・ヨーグルト)や豆腐、鉄分を多く含むレバー・卵黄などがよいです。乳製品は赤ちゃんのアレルギーを防ぐために食べない方がよいと言う方もいますが、これは科学的根拠がなく、授乳中は色々な食物を偏りなく食べた方が、将来的に子供がアレルギーになる可能性は低いという研究結果もあります。(内科看護師)
母乳は血液でできているので、血中の脂肪(特に動物性)が多いと乳腺を詰まらせ、乳腺炎を起こす原因に。また、母乳はママが食べるもので味が変わるため、あまり辛い物などは赤ちゃんが嫌がるかもしれません。(産科看護師)
水分は1日1.5L~2Lを目安に摂り、ジュースではなく常温や暖かいお茶などがよいです。また身体を冷やさないことも母乳には大切なので、温野菜や鍋や汁物を食べ、下半身も暖かくしてください。(婦人科看護師)
乳製品は身体によいですが、脂肪分が多いと母乳詰まりの原因となるので、摂りすぎに注意してください。また授乳中は母体のカルシウムが不足するので、カルシウムはしっかり摂りましょう。(産科看護師)
基本は和食中心で、バランスのよい食事を
授乳中でも「絶対に食べちゃダメ・これだけは食べないと!」というものは特にはないようです。和食中心で、バランスのとれた食事を心がけるとよいでしょう。
和食中心でバランスよく食べていれば問題ないですが、摂取した方がよいものとしては鉄分とカルシウム。どちらも成長に必要な栄養素ですが、残念なことに母乳中に含まれる量はやや少なめです。(産科看護師)
積極的に食べた方がよいもの・避けた方がよいものはありますが、普段の健康的な食品の中で、授乳中だからといって「絶対に食べてはダメ・食べないとダメ」というものは特にはないでしょう。(薬剤師)
授乳中の食事にはとても気を遣いますが、極端な摂りすぎに注意すれば、基本的には何を食べても問題はないようです。乳腺の詰まりを予防するため、脂っこいものは少し控えた方がよいかもしれませんね。
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