【大学生から見た婦人科4】ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」
まとめ 女性の健康
【大学生から見た婦人科4】ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」
大学生から見た婦人科、第四弾です。今回はピルの「新常識」に関するコラムを女子大生2人が読みました!それぞれの感想をお届けします。
ジネコユーザーの意見を伺うと「若いころに知識が欲しかった」という声が多数寄せられます。
ジネコでは、今年から女子大生をインターンに迎え入れています。そこで、女子大生の皆さんにジネコの婦人科コラムを読んでもらって感想を伺うことにしました。
第4回は「ピル」についてです。
「飲まない方がデメリット」のピル
今回読んでもらったのは、ケイ・レディースクリニック新宿院長 川越信隆先生による「ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」」のコラムです。
読んでもらったコラムはこちら。
日本ではまだ普及率が約4%と低い数値のピルですが、ヨーロッパ諸国では「生理が始まったらピルを飲む」というほど、普及しています。
ピルには、まず妊娠を避けるという目的もありますが、服用によって卵巣がん、子宮体がんなどのがんを防げることは、すでに統計上明らかになっています。
その効果は5年飲むより10年、10年飲むより20年…と、服用した期間に比例すると言われています。
ですから、ピルはあらゆる年代の女性に役立つ薬で、「飲まないことがデメリット」であると言えます。
"一方、日本ではそのような背景がほぼないため、望まない妊娠をしたら中絶をする、という選択が真っ先にくるのです。事実、日本の中絶件数は世界1位という現実があります。でも、一日約100円の負担で望まない妊娠を避けられるのですから、ピルはとても有効な薬なのです。"
世間の理解がないと普及しない~おきゅうちゃん(20歳)~
ピルが海外では主流であることは最近よく耳にします。目的は避妊だけではなく、生理不順や生理痛、PMSなど様々で女性特有の悩みを無くすために、多くの人が飲んでいます。
日本ではまだまだ普及率は低いようですが、若い女性を中心にピルを常用している人は意外といるな、というのが個人的な感想です。
日本ではそのような話を友だち同士でもなかなかシェアしないので、周りにいても知らないことが多いのかもしれません。
私自身もピル経験者ですが、ピルが体に合うと毎日を快適に過ごせます。ですがやはり副作用が強く、始めて一か月ほどは不調でした。しかしピルにも種類があり、飲み方や生活スタイルに合わせて選ぶことができるようです。
自分に合うピルをきっと見つけられるので、まずは一度飲んでみるべきだと思います。1シート3000円ほどで安いとは言えませんが、毎月苦しんでいたつらい生理痛から解放されるのだと考えれば決して高いとは感じません。
副作用がきついことで、躊躇してしまう人がいるかもしれませんが、周りが理解してくれて辛いときはサポートしてくれるのが一番必要なのかなと思います。
しかし、「偽薬」があることには驚きました。安さに目がくらんでついつい非正規ルートで買ってしまう気持ちもわかりますが、体に関わることなので、お医者さんと情報を共有して薬について理解したうえで処方してもらうべきだと思いました。
否定的なイメージがひとり歩きしてる~まる(20歳)~
ピルというと今まであまりいい印象がなく、高価で避妊するために摂取するものというイメージでした。
周りで飲んでいるという声を聞かなかったことも大きいと思います。日本ではあまりそういった話をする機会もありませんし、誤解されるのが怖かったり、必要性を感じることも海外に比べると少ないのではないかと思います。
これは女性の健康に対する意識の差でもあるかもしれませんが、日本の医療技術が非常に発展しており、比較的選択の自由があって平和であることを示しているのではないでしょうか。
今はまだ、ピルに対する否定的なイメージがひとり歩きをしているように感じます。普及に向けて正しい知識をそれぞれが持つとともに、飲むことで副作用以上のメリットが得られることをもっと理解する必要があると思いました。
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