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子宮内低酸素環境が着床をサポート!

コラム 不妊治療

子宮内低酸素環境が着床をサポート!

メニコン用コラム

2018.1.1

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 胚移植時の子宮内膜機能改善のために


子宮イラスト

10年以上前、不妊治療で凍結受精卵の融解胚移植をする時に、子宮内膜がなかなか厚くならない人に苦労していました。子宮内膜が薄いと着床できないことが知られていたからです。試行錯誤しましたが、解決策がありませんでした。


私はある論文をヒントにペントキシフィリン(血流改善を促します)という薬剤を使って、子宮内膜が薄い人でも妊娠できないか試していました。子宮内膜が薄くても妊娠できる方法として、ペントキシフィリンは何をやっても子宮内膜が厚くならない患者さんへの、私にとって最後の手段となりました。その上に抗酸化作用のあるビタミンEとCを加えて、診療を続けてきました。サプリメント療法と言っても良いかもしれません。


 


 子宮内低酸素環境の必要性に気づく


核イラスト

ある時、論文を読んでいて、これだと思う理論に出会いました。血管の塊のような子宮に一時期低酸素環境を作るには、子宮内膜は血管から離れるために厚みが必要であるという説でした。我々が日々実践している培養器の中は、酸素5%(二酸化炭素6%、窒素89%)です。元々低酸素環境で卵子・受精卵・胚を培養していたのです。


酸素5%は、実は我々の先祖の真核細胞にミトコンドリアが入って、細胞が活発に活動できるようになり、生物が爆発的に地球上に増加した時の地球の大気と同じだったのです。我々は20%酸素の中で生きています。しかし、実際には体の中の大切な所では、5%酸素の低酸素環境でなければならない場所、あるいは時があるのだと気づきました。我々は常に酸化ストレスと戦っています。抗酸化が長寿の秘訣なのはそのためです。私は長い間、ペントキシフィリン、ビタミンE、ビタミンCの大量摂取で子宮内膜がどうしても厚くならない患者さんを治療してきました。


 


 不妊治療の補助として「Asadaサプリ」を開発


抗酸化マックスのサプリメントをつくり、治療の補助にしたい、その上で老化防止のため自分でも使いたいと思い、「Asadaサプリ」を作る事を決意しました。


まず、私自身が一番使いたいサプリメントであること、そして活性酸素を軽減し、特に着床時機に摂取できることを第一に考えました。抗酸化作用だけに特化し、抗酸化ネットワークの最強組み合わせを目指しました。私の考え、私の試みが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。



文/ジネコ編集部



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