「魔の2歳児」ともいわれるイヤイヤ期。何もかもが順調に進まず、親もイライラしてどうしようもないという悩みに対し、看護師さんたちは何とアドバイスしているでしょうか。
ママからの質問:「子どものイヤイヤ期は、一体いつになったら終わってくれるのか」
2歳半の息子のイヤイヤ期が始まってから既に1年近くたちます。最初は「ああこれがイヤイヤ期なのかな」と、軽く捉えられる余裕もありました。しかし、最近は何をするにもヤダの繰り返しで、靴下一つ順調に履かせられず、外出などの計画が思い通りに進みません。それもあり、本当にイライラして怒鳴ってしまう自分を、どうしていいかわかりません。(30代・女性)
魔の2歳児は、成長過程に欠かせない時期
イヤイヤ期は「魔の2歳児」ともいわれ、親にとっては大変な時期ですが、感情のコントロールや表現方法を学ぶ上で不可欠な時期です。おおらかに見守りましょう。
魔の2歳児といわれるイヤイヤ期があります。特徴としては、大人のいうこと何にでもイヤという、いうことを聞かない、奇声をあげる、噛みつく、人のものを取り上げる、叩く、何でも自分のものにしたがる、という傾向があります。何をしたいのかわかっているのに、うまく言葉にできない、自分がやりたいことを他の人がやってしまったなど、自分の気持ちをコントロールできず、怒ったり泣いたりすることで、感情をぶつけます。(産科看護師)
成長過程において、大切な時期です。イヤイヤすることで、自立に向けて自分の意見を主張し、自分の感情や行動をコントロールすることを学びます。イヤといったときは、なぜイヤなのか、理由を聞いて、お子さんの気持ちに共感してください。「そうなんだ。そうしたかったの」と、肯定的な声掛けをしてください。(産科看護師)
この時期がない子どもは、成長しても自分の感情をコントロールできなかったり、感情表現ができなかったりします。一時的なことですから、おおらかな気持ちで見守ってください。(産科看護師)
子どもが楽しく取り組むような工夫を
親子ともできるだけストレスなくこの時期を乗り越えるには、時間に余裕を持つこと、楽しく行うように工夫することだというアドバイスがありました。頭ごなしに叱るのは逆効果のようです。
やってみてほしいのは『たのしくやれる方法はないかを考える』ことと、親が『時間に余裕を持って準備を始める』ということです。(看護師)
私は、子どもが準備するに時間がかかるのがわかっていたので、その分、早起きさせたり、余裕をもって準備を始めてもらっていました。よくやっていたのは『靴下を履くまでにあと10秒!10、9、8…』とカウントすること。すると、喜んで素早く履きました。きっと達成感があるんでしょう。『お母さんとトイレに行くのは、どっちが早いかな?』などと楽しんでやっていました。(看護師)
危険なこと、してはいけないことについては、落ち着いた口調で、してはいけない理由を理解できるまで教えてあげてください。イライラするでしょうが、頭ごなしに叱っても逆効果です。自分でできたことは、しっかり褒めてあげてください。(産科看護師)
イヤイヤ期は大変ですが、成長に欠かせない時期です。おおらかに見守り、余裕を持って準備する、楽しく行う方法を考えるなど、工夫してこの時期を乗り切りましょう。
オススメ記事
≪2歳の娘がイヤイヤ期…対処法について専門家に聞いてみた≫
≪家では素直なのに外出先では問題児…3歳児はこれが普通?≫
≪子どもに「●●感」が芽生えた時にやってほしいこと≫
≪イヤイヤ期?遊びを終わらせることができず困っています≫
≪要求が通るまで号泣する2才児。よい対処法はある?≫
■ あわせて読みたい ■
関連記事
-
治療中のつらかった思い出を、封印していたのかも 子どもってなんでこんなにかわいいんだろう…。 夫婦だけの生活がずっと続くと思っていたけど、 欲しいと思った瞬間から、大変な治療が始まりました。
コラム 不妊治療
-
イヤイヤ期?遊びを終わらせることができず困っています
コラム 子育て・教育
-
いつも悲しくてイライラ、主人に当たってしまったり、悲しくなったり……。 これってマタニティブルーですか?
コラム 妊娠・出産
-
遺伝的なつながりのない子どもを愛することはできるのでしょうか?
インタビュー 不妊治療
-
心の玉手箱 Vol.11 「治療に行き詰まり愚痴の一つもこぼしたくなってしまった時。 行き場のない気持ちはどうすればいい?」
コラム 不妊治療