知っておきたい子どもの病気、年間スケジュール
お子さんの体調、気になる方も多いと思います。
季節が変わると、流行病がやってきますよね。
これからどのような病気が流行るのか、事前にどんな病気が流行るのか……知っておくことで、予防や対策ができることもあるかもしれません。
Doctors Me医師監修で、季節によって気をつけたい病気集を作成しました。一度確認してみてはいかがでしょうか。
春(4月~5月ごろ)
★気をつける病気
・風邪
・咽頭炎
・中耳炎 など
春は入園や進級など、生活や環境の変化によって体調を崩しがちになります。
さらに、寒暖の差が激しいことや集団生活を行うようになることで、病気をもらうリスクが高くなります。
風邪による咽頭炎やそこから発生する中耳炎などに気をつける必要があります。
予防するためには、昼夜で温度の調節がしやすい服を着るようにし、疲れを溜めないようにゆっくり休むこと、手洗い、うがいなどを心がけましょう。
また、お子さんでも花粉症の症状が表れることもあります。ひどい場合は、内服や点眼などを行って対応していきます。
夏(6月~8月ごろ)
★気をつける病気
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・プール熱
・アデノウィルス など
夏には、夏風邪とも呼ばれる手足口病やヘルパンギーナ、プール熱、アデノウィルスなど感染症がはやります。
予防するためには、手洗いやうがいをしっかりと行い、人とタオルの共有をすることは避けることなどが大切です。また、手足口病などは排泄物から感染することもあります。オムツの処理するときにはオムツはビニール袋でカバーすることやビニール手袋を使用する、手洗いを徹底するなどして予防しましょう。
夏は暑いので汗をかくため、水分補給をする必要があります。しかし、夏に流行する病気は発疹や口内炎ができることが多いです。痛みで水分がとれず、脱水症になる心配もあります。経口補水液などを用いて、こまめにに水分をとるようにしましょう。
また、虫刺されのかゆみを我慢できずにかいてしまうととびひになることもあります。とびひも人へ伝染する病気なので、気を付けましょう。
秋(9月~11月ごろ)
★気をつける病気
・気管支ぜんそく
・RSウイルス感染症 など
気温が下がっていったり、台風など気圧の変化などによって、気管支ぜんそくが悪化しやすい季節です。
こまめに掃除や換気を行ったり、症状がない普段から適切な喘息発作の予防のための治療を受けることで、発作が起こったり悪化するのを防ぎましょう。手洗いうがいなどの感染予防も大切です。
また、寒くなるにつれて、RSウイルス感染症などがはやり始めることも多いです。
予防には、手洗いうがいをしっかりするようにします。また、大人から子どもへうつることもあるので、咳や鼻水などの風邪症状がある時はマスクをしてお子さんに接するなどしましょう。
冬(12月~3月ごろ)
★気をつける病気
・インフルエンザ
・RSウイルス感染
・ノロウイルス
・ロタウイルス など
寒くなって乾燥も気になる季節になると、ウイルスによる感染症が流行ります。
インフルエンザやRSウイルス感染、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染がはやりやすい季節です。
予防するために、手洗いうがいをしっかりと行い、部屋の温度や湿度を快適に保ちましょう。
これらのウイルスによる疾患で下痢や嘔吐がある場合、嘔吐したものやオムツの処理にはビニール袋ですぐにカバーします。汚れてしまった箇所は洗浄し、 熱湯やアルコール(ノロやロタなどには次亜塩素酸)などで消毒をしっかり行うようにすることが大切です。
ロタやインフルエンザの予防や症状悪化を抑えるために、ワクチンが有効です。流行が来る前に予防接種で対策する方法もあります。
1年を通して気をつける病気もあります!
★気をつける病気
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
・水痘(みずぼうそう)
・溶連菌感染症 など
保育園や幼稚園、学校などの集団生活で流行することが多い病気です。
予防のため、できるだけはやくワクチンを接種しましょう。
手洗い・うがいは日常でできる感染症予防です。習慣化させて普段から病気を予防できるようになるといいですね。
最後に医師からアドバイス
どの感染症も体調が良くなかったり疲れがたまっていたりするときは無理しないで体を休めましょう。感染症が流行しているときには、うがいや手洗いをしっかり行うことも有効です。
症状が長引いているとき、気になる症状が表れているときには医師に相談しましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
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