妊娠すると身体に様々な変化が現れ、これまで経験したことのない症状が出ることもあります。夜間就寝中、何度も足がつるという相談が寄せられていますが、看護師さんたちは何といっているのでしょうか。
プレママからの相談:「就寝中に何度も足がつって寝不足です」
夜になると毎晩足がつり、ひと晩で100回ぐらいつっているのではないかと思うほどで、何度も起きてしまい寝不足です。日中でも常に足がつっているような感覚があり、うまく歩けず整体で診てもらったら、足のつりが原因で肉ばなれを起こしかけているといわれました。水分は十分過ぎるほど摂っていますし、何か改善策はあるのでしょうか。(20代・女性)
下半身の冷えに注意し、カルシウムやミネラルを
血行が悪くなると足がつりやすくなるため、入浴などでしっかりと身体を温めるとよいようです。また、カルシウムなどのミネラル不足も足がつる原因となるため、海藻類や小魚などを積極的に摂りましょう。
血行不良や、ビタミンやミネラル不足でも足がつります。乳製品や海藻類や小魚など、カルシムなどのミネラルを含む食品を積極的に摂り、また、これらは野菜や果物などと一緒に摂取すると吸収率がUPします。(内科看護師)
足のつりを改善させるには、入浴時や就寝前に足をマッサージするとよいでしょう。マッサージは、足首・ふくらはぎ・太ももと末梢から体幹に向かって行い、リンパの流れをよくしてください。また体調がよいときは、散歩やストレッチなどで下半身の運動を行いましょう。(産科看護師)
足がつった場合は、急激に伸ばすと筋肉などを痛めてしまうため、ゆっくりつった場所を伸ばしていきます。身体や足の末梢が冷えて血行が悪くなると夜間に足がつる原因になるので、就寝前に入浴して身体を温めると予防になります。(内科看護師)
肉ばなれの場合は無理せず病院へ
日頃からストレッチなどで足の血行促進を図るのもよいですが、一時的なつりではなく肉ばなれを起こしている場合は、無理せず病院を受診してください。
足がつったときは、足を真っ直ぐ伸ばし親指を自分の方に引っ張るとよいですが、大きなお腹では難しいため、上半身を起こして壁に足の裏を押し付け、足を突っ張った状態を数秒キープしてください。その際に、ふくらはぎをマッサージすると効果的です。(産科看護師)
大きなお腹で体重が増えて歩き方も変わるため、下半身に負担がかかり足がつる原因となります。足がつるのは一過性の痛みですが、肉ばなれを起こすと長時間痛みが持続します。軽いストレッチで足の血行をよくするのもよいですが、肉ばなれを起こしているときに間違ったストレッチは逆効果ですので、症状がつらいときは整形外科を受診してください。(内科看護師)
妊娠後期に入ると、足がつるという妊婦さんは少なくないようです。できるだけ下半身を冷やさないように注意し、あまりにも症状がひどい場合は一度、病院で診てもらうのもよいでしょう。
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