歯が生え始めると、赤ちゃんの表情も一段と愛らしくなってきます。一方で虫歯も気になり始める頃。仕上げ磨きを嫌がる我が子を心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。
ママからの相談:「仕上げ磨きのコツは?」
1歳4カ月の子どもは、自分で歯ブラシをくわえたり磨く真似はするので、歯ブラシ自体が嫌いではないようです。しかし私が仕上げ磨きをしようと足の間に仰向けに寝かせ、歯ブラシを口に入れようとすると、とても嫌がります。座らせて磨くことはできます。歌を歌いながら磨いたり、できたら誉めたり、鏡を見せながら磨いたりしていますが、なかなかうまくいきません。どうしたら上手に口をあけて磨けるようになりますか。(20代・女性)
歯磨きをストレスにさせないことが大切
無理に寝かせて押さえつけると子どものストレスになり、余計に仕上げ磨きが嫌いになってしまいます。叱ることも逆効果です。
仕上げ磨きをする時に寝かせて押さえつけると、ものすごい勢いで抵抗すると思います。何をされるか分からない恐怖と不安でいっぱいになってしまうのだと思います。(産科看護師)
寝かせると、唾液が喉に流れ込んだりして苦しいということはありませんか。無理に寝かせて仕上げ磨きをしようとすると、子どもがストレスに感じて歯磨きが嫌いになる原因になります。また仕上げ磨きをする時に力が加わると、歯茎が痛くなったりして嫌がることもあります。口を開けてくれずイライラすることもあると思いますが、決して叱らないで下さい。ますます口を開けてくれなくなります。(一般内科看護師)
楽しみながら歯磨きができるような工夫を
好きなぬいぐるみや手鏡、キャラクターの歯ブラシなどを利用して、歯磨きを楽しみにするとよいでしょう。寝て仕上げ磨きをすることにこだわらず、座らせて、虫歯になりやすいところを短時間で磨くようにするとよいです。
歯磨きを嫌がる子が多い中、自分で歯ブラシを持って磨く真似をするのはすごいことです。このまま一緒に歯磨きの練習を続けてください。好きなぬいぐるみや指人形などを利用して、遊び感覚でやってみても。また、寝かせて仕上げをするのではなく、子どもに手鏡を持たせて「ここに何かついてるよ、ママが磨いていい?」と確認しながらやってみてください。自分で見ることで安心しますし、夢中で口を開けてくれると思います。(産科看護師)
無理に寝かせて仕上げ磨きをすると、ストレスになって余計に嫌がるかもしれません。座った状態で、虫歯になりやすいところを短時間で磨くこと、好きなものや興味をひくものを利用しながら、楽しく歯磨きができるとようにしてあげるとよいようです。
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