赤ちゃんのあせも対策で使われるベビーパウダーですが、最近ではあまりよくないといった声も。ベビーパウダーは使わない方がよいのでしょうか。専門家に聞いてみました。
ママからの相談:「赤ちゃんのあせもに、パウダーは使わない方がいい?」
最近、暑くなって、子どもにあせもができてしまいました。ベビーパウダーは匂いがきつく、使っていいか迷って本を読んだところ、ベビーパウダーで赤ちゃんを粉まみれにする時代は終わった、と書いてありましたが、理由は書かれていませんでした。ベビーパウダーは使わない方がよいのでしょうか。ほかには、どんなあせも対策がありますか。(20代・女性)
パウダーによる肌トラブルも。使い方に気をつけて
パウダーは毛穴をふさいだり、トラブルもあるようです。直接つけず、お母さんの手で薄くのばしてあげましょう。
ベビーパウダーは汗腺を詰まらせて汗を抑えてしまったり、パウダーの粒子を吸い込んで、喘息やアレルギーの原因になったり、最近は特に子どもには使用しない方がいいといわれています。(産科・婦人科看護師)
以前はよくベビーパウダーを使用してあせもを予防していましたが、最近はこまめに汗を拭いて乾燥させることで防ぐようになっています。現在、国内で販売されているベビーパウダーは問題ありませんが、以前にアスベストが混入していたりしてお母さんたちを不安にさせたこともありました。(内科医師)
ベビーパウダーをつけたままにしておくと、汗で固まって皮膚の汗腺をつまらせ、かえってよくないといわれます。(内科医師)
パウダーを塗った後に汗をかいた場合や、足の付け根などの皮膚が重なる部分では、パウダーが固まって皮膚のトラブルが起きやすくなります。(産科・婦人科看護師)
もしベビーパウダーを使うのであれば、お風呂上りに、まずお母さんの手に薄くつけて、身体全体に軽くのばしてあげましょう。厚塗りやだまにしないようにしてください。肌に白く残らないくらいが目安になります。(内科医師)
汗をこまめに拭き取って、あせも対策を
最近では、汗をこまめに拭き取るあせも対策が主流のようです。エアコンも上手に使って、あせもを防ぎましょう。
あせもの対策には皮膚の清潔と乾燥が大切です。オムツは通気性のいいものを選びましょう。最近は長時間、使用できるオムツもありますが、汚れたらこまめに取り替えるようにしてください。ウンチの後はぬるま湯で流し、乾燥させてからオムツをあてるようにしてください。(産科・婦人科看護師)
ベビーパウダーに頼るよりは、ガーゼを背中に1枚入れておいて、汗で湿ったらすぐに取り換えるのがよいでしょう。おむつを交換するときも、きれいにふき取るよう心掛け、なるべく乾燥させましょう。(内科医師)
肌着は吸収性のいいものを使用し、汗をかいたら清潔な肌着に取り替えてあげてください。(産科・婦人科看護師)
クーラーのきいた部屋で過ごすのはよくありませんが、多量に汗をかかない程度の適温を心がけてください。(産科・婦人科看護師)
エアコンも無理につけないのは汗をかいて逆効果です。直接風の当たらないところに寝かせて、28度くらいで使用しましょう。(内科医師)
パウダーは使い方に気をつけるとよいようですね。汗をかいたら肌着を着替えさせるなど、肌を乾いた状態に清潔に保つようにしましょう。
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