気を付けよう!子育て中の事故
まとめ 子育て・教育
子供を事故から守る:風船に注意!
膨らんでいない風船を子どもが飲み込み、その風船が食道・気道を閉塞し窒息させるといった事故が発生しています。
「ゴム風船を誤って飲み込んでしまい、呼吸困難に陥り、重篤」(2歳。東京消防庁より)。
「親のいないところで遊んでいるとき、水風船を誤飲し窒息。肺水腫などを引き起こす重症」(1歳。日本小児科学会より)。
洗濯用パック型液体洗剤に気をつけて!
医療機関(※)等より、洗濯用パック型液体洗剤を子供が握ったり噛んだりして遊んでいるうちに、フィルムが破れ、口や目に入る事故の情報が寄せられています。昨年9月にも類似テーマを配信しましたが、3月18日付けで(独)国民生活センターと連名で注意喚起を出しましたので、再度、御紹介します。
「別室にいた子供が吐き、泣き出した。洗濯機の横の棚に置いてあった洗剤をかじってしまった様子。すぐに吐き出させて口をゆすいだが、口が痛いという。」(4歳)
「子供が悪戯しているうちに洗剤のフィルムが破れ、飛散した中身が目に入った。」(3歳)
子供を事故から守る:イヤホンの誤飲に注意!食道の粘膜を傷つけるおそれも!!
スマートフォンやタブレット等で音楽や動画を楽しむことが増え、イヤホンを使用する機会も多いのではないでしょうか。
日本小児科学会によると、イヤホンの誤飲による事故が起きています。
○11か月の子がイヤホンの部品を誤飲した。スピーカーの網部分が食道に滞留したため全身麻酔をして、内視鏡により摘出した。
○9か月の子が破損したイヤホンを手に持っていたので、念のため受診したところ、金具部分が食道にあるのが発見され、バルーン・カテーテルで除去した。
乳幼児の歯ブラシによる事故に注意!
乳幼児が歯ブラシをくわえたまま転倒し、歯ブラシが突き刺さる事故が起こっていることをご存じですか。保護者への調査によると、約7割の保護者が歯ブラシによる事故を聞いたことがありません。一方で6割以上の乳幼児が歯ブラシをくわえたまま歩きまわっています。
消費者庁には乳幼児の歯ブラシによる事故がこの約2年間で49件報告されています。年齢別では1歳児が最も多く、約9割が3歳以下です。
子供を事故から守る:アルコール飲料の誤飲に気をつけて!
子どもがアルコール飲料の誤飲で救急搬送される事例が報告されています(東京消防庁管内、平成19年度から平成23年度までで16件)。誤飲の原因は「ジュースと間違えて、飲んでしまった」というものが多数です。
例えばアルコール飲料の缶容器には、フルーツが描かれているなど表示をよく確認しないと清涼飲料と間違いやすいものもあります。まだ字が読めない子どもには、酒のマークやアルコール分表示も理解できません。
おむつ替えの時の転落事故に気を付けて!
子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識をお届けいたします。子どもにとって何が危険で、どのように注意すべきか知ることで事故の予防に役立てましょう。
デパートや公共施設などに設置されたおむつ交換台からの転落だけでなく、家庭内の大人用ベッドやテーブルなどの上でおむつ替えをしている時に子供が転落したという事故情報が、医療機関(※)から消費者庁に寄せられています。
「子供を大人用ベッド(高さ60cm)の端に寝かせ、おむつ替えをしようとおむつを取るために背を向けた時、ゴロンと床に転落した。」(0歳)
「ダイニングテーブル(高さ70cm)の上に子供を寝かせ、おむつ替えをした後、まだ寝返りはできないと思い、数分間目を離した時、床に転落し頭部打撲。」(0歳)