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体外受精陰性後の体調不良

専門医Q&A 女性の健康

体外受精陰性後の体調不良

「主治医からは一時的なものと言われていますが、症状的に更年期のような気がしてなりません。体外受精のあと、このような体調不良はあるのでしょうか?」

2015.3.15

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うるさん(35歳)


先日、体外受精陰性で、現在生理中なのですが、高温期中から手のひらが異常に熱く、ゾクゾクと寒気がし、動悸もします。
生理中の現在も変わらずです。
採卵はクロミッドとHMG、移植後はHCGとデポ、ルトラールを摂取しました。
今回が3回目の体外受精ですが、1度目はこんなことはなく、2度目はすぐにカウフマン療法をしたせいかこういったこともなく、今回のこのような体調不良に困惑しています。
陰性だとわかった時のストレスは相当なものでした。
今はリラックスしようと思えば思うほどできなく症状が悪化し苦しいです。
主治医からは一時的なものと言われていますが、症状的に更年期のような気がしてなりません。
体外受精のあと、このような体調不良はあるのでしょうか?





お話を伺った先生のご紹介

宇津宮隆史 先生 (セント・ルカ産婦人科)


【経歴】
1949年 大分県豊後大野市大野町生まれ
1973年 熊本大学医学部卒業
1973年 九州大学温泉治療学研究所産婦人科入局
1981年 医学博士(九州大学)「排卵障害婦人に関する臨床内分泌学的研究」
1988年 九州大学生体防御医学研究所講師
1989年 大分県立病院がんセンター産婦人科部長
1992年 セント・ルカ産婦人科開設
1998年 セント・ルカ生殖医療研究所開設
2010年 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
「生殖補助医療により生まれた児の長期予後の検証と
生殖補助医療技術の標準化に関する研究」共同研究開始
2013年 第31回日本受精着床学会総会・学術講演会会長
【現在】
・ 日本受精着床学会常務理事
・ 日本生殖心理学会常務理事
・ 日本生殖再生医学会理事
・ NPO法人日本不妊予防協会理事
・ JISART(日本生殖補助医療標準化機関)監事
・ 大分市医師会監事
・ 遺伝性疾患に関する出生前診断研究会幹事
・ 日本産科婦人科学会倫理委員会内PGSに関する小委員会委員
・ Infertility Study Group世話人
・ 社会福祉法人 別府平和園理事長
【資格】
・ 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
・ 日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
・ 日本生殖医学会生殖医療専門医
・ 日本内視鏡外科学会技術認定医
【趣味】
登山
写真
スキューバダイビング
茶道裏千家
ルアーフィッシング


≫ セント・ルカ産婦人科




高温期には、性ホルモンに起因する「月経前緊張症」という症状に悩まされることがあります。性ホルモンに起因する動悸であれば、問題はありませんが、甲状腺ホルモンに起因する場合は高温期以外にも動悸を発症する場合があります。ですから一度、性ホルモン以外のホルモンの検査を受けられてみてはいかがでしょう。
うるさんは体外受精の陰性判定で、ストレス状態になっているのかもしれませんね。結婚4年で、治療歴が3年。長期の治療で、こころが少々疲れている時期と重なっているとも考えられます。クロミッドを使用して採卵ができていますから更年期の心配もありませんし、年齢は若く、治療できる時間もたっぷりあります。あまり焦らず、気分転換をしながら、根気よくポジティブに治療と向き合っていけることが望ましいですね。





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