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体外受精の鍼灸治療

専門医Q&A 漢方・鍼灸

体外受精の鍼灸治療

2011.8.29

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らんさん(38歳)

9月に2回目の体外受精を受けるにあたり
鍼灸を先日いってきました。
ホームページをみて行ってきたのですが・・
最初に問診。
そのあと治療をしました。
鍼灸をした場所なんですが・
おしり、背中、肩、
そして仰向けになったときは下のほうまでさわられました。
おなかが冷えてるからでしょうか?
これって・・ってちょっと疑問になったのですが、
こんなところまでパンツを下げて触られるのでしょうか?
私の体が冷えているからしょうがないのでしょうか?
どんなところを触られたり鍼をしたりしていますか?
なにかもやもやしています。
教えていただけたらありがたいです。


お話を伺った先生のご紹介

湯浅 佳子 先生 (パクス・テルレーナ治療室)


■経歴

フェリス女学院大学文学部国際文化学科(現:国際交流学部)卒業後、医療系団体にて広報誌の編集・制作を担当。
その後、鍼灸専門学校へ入学、鍼灸師となる。東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。
在宅医療研修、アロママッサージサロンなどで臨床経験を積み、 パクス・テルレーナ治療室を開院。

鍼灸専門、女性・小児専門の治療院として子どもから大人まで様々な症例の臨床に横浜にて数多く取り組む。

パクス・テルレーナ治療室 横浜本院副院長
パクス・テルレーナ治療室 岡山井原分院院長
付属施設アロマ&美容鍼灸ルーム監修・代表
1971年生まれ 一児の母

民間資格

JAA認定アロマコーディネーター JAA認定アロマインストラクター
所属団体 女性鍼灸師フォーラム 日本鍼灸師会
東京スキンタッチ会 日本不妊カウンセリング学会
日本アロマコーディネーター協会など



≫ パクス・テルレーナ治療室

パクス・テルレーナ治療室、副院長の湯浅です。
はじめての鍼灸治療はとても不安なことも多いと思います。

不妊症で鍼灸治療を受ける場合、どのような場所に施術を行うかということですが、これは本当にそれぞれの鍼灸治療院によって異なります。

鍼灸治療には実に様々な考え方があるので、不妊症にはこのツボという考えはありません。それぞれの体質を診断して、一人ひとりにあった施術を行います。当治療室の場合は、背中、腰、手、足、お腹、頭などのツボを使用しています。

「パンツを下げて触る…」という場所がどの程度のところまでなのかが良くわかりませんが、お腹にも当然たくさんのツボがあり、不妊で悩まれれている方への施術としては決して珍しいことではありません。

ただ、その場所が陰部であったり限りなく陰部に近い場所への施術であったとすれば私は賛成できません。もちろんツボはありますが、敢えてその場所を使う必要性はあまりありませんから。

触診(診断するために全身の体やツボの反応を診ること)や施術の際には、どういった趣旨でその行為や治療を行うというインフォームドコンセント行わなければなりません。

当治療室では、初診の際にはお体の状態をしっかりと拝見させて頂き、それぞれの病の原因を検証します。そして、施術前には必ず治療方針や治療方法の説明を行い、患者様に納得して頂いた上で施術に入っています。

こういった作業は患者様が安心して施術を受けて頂くのにはとても大切なことです。安心し、少しでもリラックスして頂いた上で施術することは、治療効果をあげるためにも重要なことです。

また、男性鍼灸師が女性患者様に施術を行うのであれば、腹部や臀部(おしり)の施術は患者様が不快に思われないように配慮して施術する必要があります。

今回らんさんが受けられた施術に関して不安が募るようであれば、一度その思いを先生に伝えてみるというのも良いのではないかと思います。

らんさん自身やらんさんの体のことをしっかりと考えてくださっている先生ならば、らんさんの不安な思いを受け止めてきちんと説明してくださると思います。もし、そうした反応が得られなければ、らんさんにとっては良い先生とは言えないかもしれません。

まずは、そのもやもやした思いを解決するために一度、担当の先生とお話ししてみてはいかがでしょうか?それが難しい(気が引ける)ようであれば、セカンドオピニオンを聞くために他の治療院に行ってみるのも良いと思います。

らんさんが心も体も安心、快適に施術を受けられるようにまずは色々と検討してみてください。


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