HOME > 漢方・鍼灸 > 体質改善のアドバイス希望
HOME > 漢方・鍼灸 > 体質改善のアドバイス希望

体質改善のアドバイス希望

専門医Q&A 漢方・鍼灸

体質改善のアドバイス希望

2012.9.28

あとで読む

penginさん(38歳)

体質改善のアドバイス希望

不妊治療を始めて2年、体外受精にステップアップして
4ヶ月目になります。
今までに2度体外受精に挑戦し、1回目は移植後途中で
分割がストップ、2回目は移植前に成長が止まってしまいました。

先月から鍼灸院にも通い始めましたが、通院直後はお腹周りも柔らかくポカポカしているのですが、すぐに腰から足にかけて冷えてしまいます。

暑がりで汗をかいたままにしておくと発疹が出来やすい為、普段は割と薄着の事が多いですが、冷房対策にと
腹巻を巻き、仕事中は膝掛けも使っています。

辛いものは苦手ですが、香味野菜は好きなのでネギや生姜などは普段の食事でも摂取を心がけています。

年齢に比べると卵巣年齢が高く(46歳と言われました)
排卵の際も超音波で確認できる卵胞は多くて4個、先月は1個しかありませんでした。

主人の側には検査しても原因は見当たらないそうです。

10年前と比べて10㎏以上太ってしまったし、通勤も1時間以上かかるので、ストレスも関係あるのかも、と思っています。

アドバイスを宜しくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室)


私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。

不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、
というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 

「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は
とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。
その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。



≫ 女性専門治療院 さくら治療室

20代の若い時期に、子宮内膜症になりかけて、8年間もピルを服用されていたことがとても気になります。
というのも、ピルの長期間服用は腎虚傾向になりやすいからです。

腎虚になると、結果的に血流が悪くなり淤血になります。
Pengin さんも腎虚からくる瘀血になっていると思います。
淤血になると、代謝異常や月経困難、湿疹など皮膚への影響もおきやすく、血圧異常や肥満傾向にもなります。
また、腎の陽気を損なうので、下半身がとくに冷えやすくなります。
腎は生殖機能をつかさどっているので、子宮・卵巣などへの影響も少なくないのです。
間脳にある、視床下部は情動行動中枢で、ストレスの影響を受けやすい。
また、体温調節中枢・下垂体ホルモン調節中枢でもあるので、過度のストレスは卵胞ホルモン・黄体放出ホルモンにアンバランスをおこすことがあります。
趣味を見つけたり、気分転換をするなどして、できるだけストレスをためない生活を心がけましょう。

辛いものは苦手とのことですが、適量の辛味は腎を助けます。また、肺や大腸にも効能があり、ストレスを発散し、体を温めてくれます。
らっきょう、しそ、たまねぎなどを使ってみてはいかがでしょうか。
鍼で腎気を補うことで淤血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めていくことでホルモンのバランスを調整していくことをおすすめします。 
鍼灸を続けることで、良い卵子ができるようになり、栄養に満ちたフカフカの子宮内膜に改善し、受精卵をしっかり着床することができるようにな
ります。
ただ、受精卵を着床させるために最も大切なことは、不妊治療が機械的な作業になるのではなく、プロセスをふくめて、すべての過程が幸せな気持ちで行えること、幸せな時間であることが、より効果をあげてくれると思います。 
イライラやストレスがあると、せっかくの不妊治療、鍼灸治療も効果が半減されてしまいますから。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top