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八味地黄丸と基礎体温

専門医Q&A 漢方・鍼灸

八味地黄丸と基礎体温

2012.7.5

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りんごさん(35歳)

抗精子抗体のため、今月末初めての体外受精をします。

先々月採卵を行い、体外・顕微合わせて8個の凍結胚盤胞ができ、今月末移植予定です。

できることは全てやりたいと思い、採卵時期から週一回鍼灸に通っており
不妊治療に実績のあると言われる八味地黄丸を進められ服用しています。

ですが、今まで二層になって安定していた基礎体温が、今月は高温期になっても上がらず
漢方薬が体に合っていないのではと心配しています。

今月生理後に移植をする予定ですが、このまま続けてよいものでしょうか。

アドバイス頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。




お話を伺った先生のご紹介

峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ)


私たちと一緒に悩みを解決しましょう
現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。

そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。
ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。



薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール

日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー
日本食品保健指導士
周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。
書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。



≫ クスリのミネサキ

色々のサプリメントも服用され、鍼灸にも通われて、りんごさんが赤ちゃんが欲しい気持ちが良く伝わり、心から応援したいと思います。

先々月、採卵の状態も良く、8個胚盤胞までいき順調と思います。
次は移植に向けてホルモン状態を安定させなければならないです。
現在 基礎体温が高温期の頃なのに、温度が上がらないのは「八味地黄丸」のせいかなぁとご心配しておられるのですね。
今温度が上がらないのは、まだ排卵されていない可能性がありますね。
先々月 8個以上の採卵をされたので、卵巣に負担がかかっている可能性があります。
個人差はありますが、採卵後2~3か月はホルモンの状態が不安定になりやすいです。
ですので 「八味地黄丸」のせいだとは一概に言えないと思います。

さて、「八味地黄丸」が抗精子抗体の不妊に対して、どういう根拠(弁証論治)で勧められたのか 私には良くわかりません。
抗精子抗体による不妊症に私は八味地黄丸は使用したことがないからです。
ただ、八味地黄丸は「補腎薬」として使えないわけでもありません。

移植はホルモンの状態が整って、心身とも体調の良い時に行うべきですが、担当の医者も移植前、検査でホルモン数値を確認したり、りんごさんの体調を看たりして、ベストな移植日を決めます。
ですので自己判断をなさらず担当医やコーディネータの方と良く話し合って決めてください。

そして、移植後は「八味地黄丸」を服用することは慎重であらねばなりません。
移植後の服用に際しましては 必ず担当医にご相談されることをお勧めいたします。


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