悪露(おろ)? 不正出血? 生理? 産後の出血の違いを知っておこう
インタビュー 妊娠・出産
悪露(おろ)? 不正出血? 生理? 産後の出血の違いを知っておこう
産後続く悪露(おろ)とは何なのでしょう? 不正出血や生理の再開との違いなどについて、佐藤 真之介先生に教えていただきました。
出産の後、必ず体内から出る悪露(おろ)。退院後もしばらく続くこの出血はいったい何なのでしょう? そして、悪露かと思っていると不正出血の場合もあれば、産後すぐに生理がくることもあります。ともすると判断しにくい出血の違いについて、祐天寺ウィメンズヘルスクリニックの佐藤 真之介先生に教えていただきます。
悪露が終わって、ようやく出産のすべてが終わる
出産後に出てくる“悪露”は、子宮内の胎盤がはがれた跡からの出血、また妊娠組織など妊娠の名残が出てくるもののことで、最初は赤黒い色をしていて、だんだん茶色に変化していくものです。量には個人差がありますが、次第に血液成分が減って、色が薄くなっていきます。そして、だいたい1カ月健診のころくらいには落ち着くのが一般的です。しかし、この間にも子宮のなかの赤い塊がドバっと出ることや、悪露が固まってうまく出ない状態が続いたあと、突然大量に出てきて驚かれる方もいます。また、授乳すると刺激で子宮が収縮するため、授乳後に悪露がよく出るという方もいます。この悪露が落ち着くと、ようやくお産のすべての過程が終わるのです。